韓国メディアが、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属するイ・ジョンフ外野手(27)の現状のパフォーマンスを悲観的に報じた。「KBO時代には打率.360の驚異的な数字記録」大リーグ2年目のイは今シーズン、センターのレギュラーとして145試合に出場し、打率.261、8本塁打、52打点、10盗塁を記録。出塁率と長打率を合わせたOPSは.726だ。9月に入ってから打撃不振が続いている。特に9月中盤から極度の打撃不振に陥り、18日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦、20日のロサンゼルス・ドジャース戦、23日のセントルイス・カージナルス戦でベンチスタート。1週間で3度のスタメン落ちを経験した。韓国プロ野球(KBO)時代は、毎年のように安打を量産し「韓国のイチロー」と称された。21年シーズンには、打率.360と驚異的な数字を記録。翌22年シーズンは、打率.349、23本塁打、113打点の活躍を見せた。大リーグ1年目の昨シーズンは、5月12日の試合中に左肩を負傷。6月に手術を受け、シーズンを棒に振った。今シーズンが実質的に大リーグ1年目となるが、ここまでKBO時代のようなパフォーマンスは発揮できていない。韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「存在感が薄れたイ・ジョンフ、1日休養後センターで先発復帰集中砲火の批判世論を変えられるか」とのタイトルでイの現状を報じた。「現地の世論も最悪の事態に陥っている」記事では「イ・ジョンフが24日に再び先発ラインナップに復帰した。どんどん薄くなるチーム内での存在感を復活させられるか注目される」とし、「首脳陣を失望させる姿が続いたため、ベンチの信頼がガタ落ちしている」と指摘した。同メディアによると、ジャイアンツファンは、イの打撃不振に対して、厳しい視線を投げかけているという。「現地の世論も最悪の事態に陥っている。1億1300万ドル(約164億円)も払って獲得した選手が、かろうじて打率2割6分台を打っている上に、センターとしてもあまり安定感を与えていないためだ。打撃が2割5分台に落ちる可能性もある。事実、フルタイムでの初シーズンで、センターとして守備範囲が狭く、非効率的だという指摘を受けている」韓国メディア「スターニュース」(ウェブ版)は、イの現状を次のように報じた。「イ・ジョンフは今シーズン、139試合でセンターとして先発出場した。守備イニングは1230、3分の2イニングに達する。失策はわずか2つだが、守備負担を軽減すればより良い打撃成績が期待できるという計算もある。今シーズンのイ・ジョンフの打率は.261。6年1億1300万ドルの契約を結んだイ・ジョンフの年俸を考えれば、明らかに物足りない数字であることは間違いない」イは24日に本拠地オラクル・パークで行われたカージナルス戦に「6番・センター」でスタメン出場。3回の第2打席にセンターへのタイムリーを放った。この日は、4打数1安打1打点を記録した。
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