「もっとやったら」スマホ規制に東大・斎藤幸平准教授は大賛成 スマホ依存の社会「いいことはほとんどない」

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   スマホ規制はもっと強化してもいい――猛反論が来ることを承知で、斎藤幸平氏(東京大准教授)は言う。2025年9月28日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)は、愛知県豊明市の市議会が市長提案のスマホ規制条例を賛成多数で可決したことを伝え、「罰則規定がないのであまり意味がないかなあ」という市民の声を紹介した。

  • 愛知県豊明市ではスマホ規制条例が議会で可決された
    愛知県豊明市ではスマホ規制条例が議会で可決された
  • 画像は斎藤幸平准教授のX(@koheisaito0131)より
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  • 愛知県豊明市ではスマホ規制条例が議会で可決された
  • 画像は斎藤幸平准教授のX(@koheisaito0131)より

2時間で電源が落ちるようにしても良い

   条例は、仕事や勉強、家事以外のスマートファンやタブレット、ゲーム機などの使用は、1日2時間以内を目安にしようと呼び掛けるもので、10月1日から施行される。

   司会の膳場貴子キャスターに「利用の規制ということで、斎藤さん、どう見てらっしゃいますか」と話を向けられたゲストの斎藤准教授は、「いっそのこと、もっとやったらいいと思いますね」と賛同し、こう話した。「2時間以上つけてたら電源が落ちるとか、そのくらいやらないと、私たちもスマホを手放せなくなっているわけで、中毒状態になっていますよね」

膳場キャスター「私も手が腱鞘炎に」

   そして、こんな指摘をした。「ヤニス・バルファキスという経済学者が、テクノ封建制という言葉を使ってますけど、儲かっているのは一部のテックビリオネアばかりで、私たちの思考力はどんどん低下して、フェイクに騙されて、注意力散漫になっていく」

   スマホ依存の社会に「いいことはほとんどないわけで、海外なんかでは、未成年のSNS規制なんかも始まっているわけだし......。自動車とか、アルコールとか、大麻とかは規制しているわけですよ。同じようにデジタルも本当は規制しなきゃいけないのに、なんか、いいものだとちょっと思いすぎてる節が気になるし、もっと議論すべきだし、こういう対策(豊明市の規制)もやっていっていいんじゃないかと思います」と歯切れがいい。

   膳場キャスターは「私も手が腱鞘炎になってしまっているので、我が事として振り返りたいと思いました」と納得している様子だった。

(シニアエディター 関口一喜)

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