「総理になったらコメ増産は続けるのか」問われた小泉進次郎氏の答えは 自民党総裁選では候補者の具体策乏しく

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最大の問題、生産調整をどうするかを語らない

   小泉氏は9月26日の農相としての定例会見で、「踊り場で過渡期」との見方を示し、コメの民間在庫が抱負にあることを強調。コメの流通事業者に冷静な対応を求めたが、新米を農家から買う農協で価格を上げる動きが続く。下がったのは一時期で、平均米価が高止まりする可能性が出てきている。

   他の候補も、問題意識や将来像は語るが、米価高騰対策や、コメ政策における最大の論点の生産調整(事実上の減反政策)を継続するかどうかという問題に対する言及は少ない。

   茂木敏充氏は9月10日に開いた出馬会見で、「ころころと政策が変わっては安心して営農ができない。10年先20年先を見据えてしっかり、農政の在り方を確立していかないと」と述べ、需供の正確な見通しを示したり、複雑な流通のあり方を検討したりすることを訴えた。また、栃木県の出身であることを強調。「私は田舎で育った。田んぼには保水能力などの多面的な機能がある。中山間地域でも営農できる政策が大切」と語った。農水省は現在も中山間地域での営農に力を入れており、現状の農政を維持するとみられる。

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