プロ野球日本ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(54)が、2025年9月29日にユーチューブを更新し、ヤクルトから戦力外通告を受けた西川遥輝外野手(33)の今後について、争奪戦になる可能性を示唆した。「ヤクルトは若返りを図りたかった」智弁和歌山高校出身の西川は、10年ドラフト会議で日本ハムから2位で指名され入団。日本ハムで11年間プレーし、4度の盗塁王に輝いた。21年オフに自由契約となり、楽天に移籍。24年シーズンからヤクルトでプレーし、1年目は113試合に出場して打率.260、1本塁打、24打点を記録し、2年目となる今シーズンは49試合の出場にとどまり、打率.174と精彩を欠いた。ヤクルトは29日に公式サイトを通じ、西川と来シーズンの契約を結ばないことを発表した。スポーツ紙の報道によると、西川は今後、現役続行の道を模索するという。日本ハムOBで、西川の先輩にあたる岩本氏は、西川が来シーズンの構想から外れた要因を次のように分析した。「スワローズ事情でいうと、若手の台頭がけっこうなウエイトを占めている。西川遥輝はもう33歳。ベテランと呼ばれる年齢の中で、(チームは)若返りを図りたい。ヤクルトは監督も交代するという話ですから。その中で、ベテランより若手ということになったのかな。僕は見ていて、西川遥輝の脚力や、バットマンとしての姿、守備についている姿を見ても、まだまだいける選手だと思う」「西川は真摯に野球が好きで、負けん気もある」これまで3球団でプレーしてきた西川は、通算1426安打を記録しており、節目の1500安打まであと74本に迫っている。岩本氏は、1500安打が西川の大きなモチベーションになっていると指摘した。そして、「ベンチでのたたずまいなどで炎上するとか、誤解を招くような所作があった」と前置きし、西川の人間性に言及した。「これは(獲得を目指す球団が)再確認すると思うが、野球に対する姿勢と、本当の西川遥輝との面談があると思う。これを各球団の方、早く見つけてほしい。ヤンチャ色が出てしまって、『もしかしたら扱いにくい?』みたいな誤解を受けている選手。いやいや、真摯に野球が好きで、負けん気もある。ここで他のチームのユニホームを着れば、もうひと化けできる選手だと思っている」今シーズンは出場機会が激減し、盗塁はキャリアワーストの1つだった。それでも岩本氏は「これからもまだまだやるよ、西川遥輝は」とし、「彼のようなスタイルを必要とするチームは絶対にある。脚力と勝負強さ。それを生かせるチームはたくさんあると思う。下手したら争奪戦になるかもみたいな」と期待を寄せた。日本ハムでは、長らく主力としてチームをけん引し、16年には日本一を経験した西川。33歳ベテランの去就に注目が集まる。
記事に戻る