「ホワイトハウスの芝生にテントを張って寝泊まりしろ」
一方で、合意内容についての日米間の認識の齟齬を懸念する声もある。赤沢氏は齟齬を否定した上で、どんな外交交渉でも「自分の国は損した、負けた、不平等だ、という声は、わーっと起きる」ため、現在の状況は「別に驚くことではない」とした。さらに、SNS上の厳しい声が届いていたことも明かした。
「私自身、7回渡米して効果が出なかった時は、飛行機代やホテル代が税金から出すのが惜しいからホワイトハウスの芝生にテントを張って寝泊まりしろ、と言われたりしていた。SNSでそういう『大変心温まる応援』をいただいて(交渉を)やっていた」
さらに、交渉中は説明ができなかったが、「今、一応の合意になったので、これはしっかり説明をしていきたい」。その上で
「それを極力、理解している国民がマジョリティー(多数派)になるようにするのは政府の責任だと自覚している。しっかりやりたい」
と話した。