フリーアナウンサーの徳光和夫氏(84)が、2025年9月29日深夜(30日未明)放送のTOKYOFM「TOKYOSPEAKEASY」に出演し、リーグ優勝を果たした阪神・藤川球児監督(45)の手腕を評価しつつ、今シーズンの阪神と巨人の間に「あまり実力に差はない」と分析した。「阿部監督はよくやっている」阿部慎之助監督(46)2年目の今シーズンは、藤川監督率いる阪神に独走優勝を許した。チームは1日に東京ドームで今シーズン最終戦を行い、中日を5-2で破り、70勝69敗4分け、貯金「1」で全日程を終えた。リーグ優勝の阪神とは14.5ゲーム差。2位DeNAには2ゲーム差をつけられ3位に終わった。熱狂的な巨人ファンとして知られる徳光氏は、リーグ2連覇を逃した今シーズンについて、「この戦力でよくやっている。阿部監督はよくやっていると思いますよ」と一定の評価を与え、こう続けた。「岡本(和真)を3番に据えたりすると、いろいろな人に何か言われるかもしれませんが、身内の中で四苦八苦して。阿部さんに話を聞くと、選手ひとりひとり、2軍の選手にいたるまで、名前を出すと、ちゃんとその選手の話ができる。2軍の監督をしていたから全部把握している。そういうことを表面に見せないが、そういう意味ではよくやっていると思う」阿部監督1年目の昨シーズンは、阪神と優勝争いを演じ、リーグ優勝を果たした。今シーズンはリーグ2連覇、日本一の目標を掲げスタートを切ったが、阪神に大きく引き離され、2位を死守することもできなかった。このような背景の中、徳光氏は「阪神の藤川監督はびっくりした」と藤川監督の手腕に驚きを隠さず、解説者時代の藤川監督に言及し、次のように分析した。「巨人を倒すには、戸郷をやっつけなくてはいけない」「(今季の阪神は)異常に強かった。(藤川監督は)解説者時代からちょっと違う解説をすると思っていた。選手の分析、投球内容の分析、バッターの構え方の分析。本当によくできているなと。きっとこの人はノートを付けている解説者だろうなと。解説者はあまりノートをつけないが。これはどういうことかと思ったが、将来監督になるためにやっているのではないかと思った」そして、藤川監督の研究成果を具体的な例を挙げて説明した。「そのノートを具体的に言うと、(巨人)戸郷(翔征)を分析したと思う。阪神の監督になった以上、巨人を倒さなければいけない。巨人を倒すには、戸郷をやっつけなくてはいけない。(巨人との開幕カード)初戦の戸郷を丸裸にした。癖であるとか、投球を。全く裸にして、戸郷を攻めるには、こう攻めろと。戸郷は何球目にこういうボールが来るとか。そういったことを選手に言ったと思う」巨人は阪神との開幕カード初戦に、戸郷翔征投手(25)を先発に起用した。阪神は3回までに3点を入れ、戸郷を攻略。結果、7-2で勝利した。戸郷は今シーズン、阪神戦で3度先発して3敗。阪神戦の防御率は4.85だった。今シーズンの阪神の強さを素直に認めた徳光氏だが、一方で「今は力拮抗している」とし、次のように持論を展開した。「今シーズンは阪神が良かった。といっても、阪神と巨人の1点差ゲームが14ゲームくらいあるわけですから。1点差ゲームということは、つばぜり合いであまり実力差はないということです。そういう意味では、ジャイアンツは勝てない試合ではなかったなというところがある。それは別として、今の野球は、本当にお互いに同等なんだと。戦力同等と考えて、その中で自分たちはジャイアンツファンであることを主張したい」セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは、11日に開幕する。本拠地開催を逃した巨人は、敵地・横浜スタジアムに乗り込みCSに臨む。
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