「始発で来たら間に合わない」の声も
大阪府河内長野市に住む40代の主婦は、10歳の息子と徹夜組の列に加わった。「河内長野からだと始発で来ても7時半になってしまう。そうすると当日券がなくなってしまうと思った」と、列に並んだ理由を教えてくれた。
9時入場の先頭を目指して並ぶ奈良市の30代自営業女性は4回目の万博で、「母を住友館に連れて行きたい」と徹夜で並ぼうと思ったという。「もう終わってしまうのは寂しい。万博は一生でも最後の機会だと思う」と話した。
記者が話を聞いていると、22時半となり、列は100人以上となった。並ぶ人たちは万博の情報を交換し合っていて、ある種の「コミュニティー」が生まれている場面もあった。
16時半頃から並ぶ神戸市の40代会社員男性は、通期パスで約30回来場したという。4回ほど徹夜で並んだことがあり、9時入場の先頭を目指す。万博の魅力を次のように語る。
「万博で世界各国の人と交流できたり、当日に思わぬイベントがやっていたり、オリジナルのグッズももらえる。また、たくさんの人と万博の情報の交換を通じて、知り合いになれる」