公明党が連立離脱「政治とカネ」自民から十分な回答なく 高市総裁を後押しして「関係解消」望む声もあった

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「玉木氏を野党統一候補に」と「国民」をゆさぶる立憲・安住幹事長

   公明党の斉藤代表は、石破茂首相にとって「ケミストリー(相性)が合う」そうだ。(朝日新聞2025年1月18日)。お互い少数与党のトップとして、何度も食事をともにしながらやってきた。25年12月に、官邸を訪れた斉藤代表は「何としても選択的夫婦別姓の導入をやりましょう」とも話し合った。本音では賛成の石破が、党内保守派の意向もあって、なかなか踏み切れないこともわかっていた。その、石破首相が間もなく退陣する。

   そして斉藤代表は高市新総裁と向き合った。10月8日配信のYouTube番組では、「連立をしないということは(臨時国会の首相指名選挙で)高市早苗と書かないということだ」と、斉藤代表はあえて発言した。

   立憲民主党の安住淳幹事長は、8日の国民民主党幹部との会談で榛葉賀津也幹事長に、首班指名の野党統一候補として、玉木雄一郎代表も「有力候補と考える」と伝えた。榛葉氏は「冗談半分で言う話ではない」と答えたそうだが、高市自民党との連携に前のめりになる国民民主党に対し、「公明党が離脱したら、国民民主でも過半数にはならない」という「首班指名投票の現実」を示して、けん制した格好だ。

   ちなみに、衆議院の議席数(過半数233)は、自民党・無所属が196、公明が24、国民民主27、日本維新の会30で、公明党が離脱すれば、国民民主が参加しても過半数にはならない。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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