閉幕直前の大阪・関西万博に、兵庫県の斎藤元彦知事が来場した。2025年10月11日に行われた「ひょうごEXPOフィナーレ」に出席したのだ。
斎藤知事は胸に公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズを着け、万博のレガシーについて「さまざまな取り組みは万博が終わった後が大事だと思う。兵庫県の魅力をより発信して、未来に子どもたちに持続可能な形でつなげていきたい」と述べた。
会期中7回ほど訪問、プライベートでも
斎藤知事は登壇後、記者団の取材に応じ、万博に対する思いを語った。
万博へは会期中に約7回訪れ、うち約3回はプライベートで友人らと訪れたという。万博について「国際的なイベントが関西でできたことは非常に良かった」と述べ、
「世界中のものが集まる、ある意味で『世界クラスの文化祭』だと思う。文化祭って結構盛り上がるんですよね。来られる方も出展者の方も楽しくやっておられる」
と表現。さらに、
「いろんなイベントがやっていて、体験してワクワクできる。リピーターも大変多いですし。半年で終わるのはもったいないと思う」
と話した。
万博で印象深いものについて問われると、「兵庫県ゾーンが良かったと思いますけど」と笑いをとりながら、「パソナ館や未来の都市で見た川崎重工業の4本脚で動く乗り物は、未来のワクワクするような姿を見せていただいたのが印象的だった」と語った。
プライベートで万博を訪れたときにはフランス館に2時間並んだといい「フランスの文化を体感できるすばらしいものがあった」と振り返った。
「ひょうごEXPOフィナーレ」は、関西パビリオンの兵庫県ゾーンで開催。万博会場に出展する県内の事業者や県が推し進める県内の伝統工芸など体験できるプログラム「ひょうごフィールドパビリオン」に取り組む事業者が登壇し、それぞれの思いを述べた。3部構成で斎藤知事は2部まで出席し、来場者各約40人が話を聞いた。
SNSに自身の写真を投稿
イベントに出席した後、斎藤知事は万博会場内を巡り、SNS上では「斎藤知事と記念撮影した」といった投稿も見られた。また、万博内で開催されたイベント「子ども万博」の「ひょうごこども万博起業家体験発表会」にも出席した他、オーストラリア館などのパビリオンも訪れたという。
この日の夜には、兵庫県尼崎市にある大阪・関西万博のパーク&ライド(P&R)横で県が主催するイベント「ひょうご楽市楽座」も訪れ、まさに「万博づくし」の1日を過ごした。
斎藤知事は11日夜、自身のXを更新。イベントの様子と知事自身の写真とともに「えきそば、ビーフン、洋菓子、ハチミツなど、兵庫が受け継いできた食文化が、万博という舞台で新たな進化を遂げようとしています。海外市場を見据えた高付加価値化、多様化する消費者ニーズへの対応、職人の暗黙知をロボットへ託す革新。万博を舞台に、変化する時代に応えるべく、イノベーションに挑戦する姿がありました」などと投稿した。