2025年、レギュラーシーズンが終了したプロ野球。オフの選手の動向が注目される。楽天の則本昂大は7年契約の切れる今オフ、海外FA権を行使することが報じられた。
今季は起用法が定まらず
スポーツ紙記者はこう見ている。
「今年は起用法が一定でなかったし、新たな環境で心機一転プレーしたいのでは。34歳とベテランの域に入りますが、直球は150キロ前後出ていますし、スライダーやフォークの精度も高い。1学年上の菅野智之(オリオールズ)が移籍1年目の今年に2ケタ勝利をマークしましたし、メジャー挑戦が視野に入っていると思います。日本の球団も獲得に動く可能性があるでしょう。複数球団の争奪戦になることは間違いありません」
則本は開幕投手を務めた新人の13年から6年連続2ケタ勝利をマークし、最多奪三振のタイトルを5度獲得。
23年オフに松井裕樹がポスティング・システムでパドレスに移籍したことに伴い、抑えに配置転換された昨年はリーグ最多の54試合登板で3勝4敗32セーブ、防御率3.46で自身初となる最多セーブのタイトルを獲得した。
今年も守護神としての活躍を誓っていたが、セットアッパーやビハインドの場面で登板するなど起用法が一定ではなかった。56試合登板で3勝4敗16セーブ10ホールド、防御率3.05。
なかでも、ソフトバンク戦は7試合登板で防御率5.14、日本ハム戦も7試合登板で防御率4.50と上位2球団に痛打を浴びる登板が目立った。