AKB48の衣装を展示し、発足から20年の活動を振り返る「AKB48大衣装展-時代を彩った装跡-」が2025年10月17日、東京・丸の内の大丸東京店で始まった。これに先立つ10月16日には関係者向けの内覧会が開かれ、AKB48の発足当初から衣装を担当してきた茅野しのぶさんや、AKB48メンバーが報道陣の取材に応じた。「『スイッチが入る』じゃないんですけど、着た人しか分からない感覚に」大丸東京店での衣装店は今回が3回目。会期の前半(10月17~22日)は主にAKB48発足から約10年(05~15年)、後半(10月23~28日)は直近の10年(16~25年)の衣装を入れ替えて展示。合わせて400点以上で、過去最多だという。グループ総監督の倉野尾成美さん(24)は、「AKB48の20年を感じていただけたら」とあいさつ。「メンバーが動いていない静止状態で、しかも間近で見られるのが一番見どころ」だといい、「細かいところまで見ていだけたら」とアピールした。同期の小栗有以さん(23)は、「衣装を見たときに、すごくその(衣装を最初に着た、オリジナル)メンバーが宿っている感じがする」という。前田敦子さん(34=12年卒業)の衣装を着たことがあるといい、「着るとすごくパワーを感じるんですよ」。いわく「前田さんだ!」と、前田さんが自分に憑依したような「『スイッチが入る』じゃないんですけど、着た人しか分からない感覚になる」という。重視するのは「ドラマチック性とカオス性」茅野さんによると、AKB48の衣装で大事にしているのは「ドラマチック性とカオス性」。グループをめぐる様々な出来事からインスピレーションを受けていることを明かした。「AKB48は思ってもいない事件や、びっくりするようなことがすごく起こる。それをメンバーが全力で受け止めて、ストーリーを作っていくのはメンバーとファンの人だと思っている、そのところからいつもデザインソースを結構いただいている」会場には、「会いたかった」「スカート、ひらり」といった初期の楽曲衣装や、前田さんが卒業発表した際の衣装、選抜総選挙で1位になったメンバーがまとうマントなど、グループの歴史を彩る衣装が多数展示。記者発表を終えたメンバーも、熱心に展示に見入っていた。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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