参政党の安藤裕参院議員が2025年10月18日にXで、日本維新の会が自民党に求め合意した「国会議員定数の削減」について、これが実現すると「参政党はじめ多くの少数政党はつぶされる。一部の政党の特権階級化が進む。騙されてはいけない」と指摘した。神谷宗幣代表も安藤氏の意見に同意を示した。
しかし、参政党は公式サイトに公開された政策案に、国会議員定数を3割削減することを掲げており、矛盾を指摘する声が寄せられている。
議員定数削減に「騙されてはいけない」
安藤氏は18日にXで、「緊急で回している」とする動画とともに、次のようなコメントを投稿した。
「維新の会が推進する国会議員定数削減は、自民党と立憲民主党と維新の会にとって有利な選挙制度にするための改革である。参政党はじめ多くの少数政党はつぶされる。一部の政党の特権階級化が進む。騙されてはいけない」
動画でも、「既存の政党の小選挙区で勝っている、勝つ力を持っている政党は守られます」「比例代表でないと議席が取れない政党はことごとく潰れるんですね」と指摘した。議員定数の削減が比例代表の削減でまとまったら、自民党、立憲民主党、日本維新の会に「有利な改革」だとした。
スタッフが「参政党のような新興勢力を潰そうみたいなのはあるんですかね」と尋ねると、安藤氏は「そうとしか考えられませんね」と回答。議員定数を削減するのであれば「中選挙区制のもとであれば、定数削減というのもあり得ると思います」とした。
最後に、高市総裁のもとで「本当に皆さんが期待している改革が行われるのか、皆さん注目していただきたいと思います」と話し、締めた。
神谷代表もXで、「この話を聞いた時、私と安藤さんはすぐに気がつきました」と賛成の意を示した。