カラオケルームでお酒に酔って迷惑行為をする様子がライブ配信されたとネット上で騒ぎになり、配信者の中年男性が「極めて不当だった」などとしてX上で謝罪した。この男性は、所属するeスポーツチームから契約解除され、カラオケ店の運営会社が男性への対応を協議する事態になっている。一体どんなことをしていたのか。酒に酔ってパンツを下ろし、メニュー表を股間の前にかざす黒いTシャツを着たライブ配信中の男性が、カラオケルーム内でズボンを下ろし始める。「アキラ100%やんべーよ」男性は、泥酔した様子でこう話し、床に落ちた飲食用のメニュー表を拾い上げて、股間の前にかざした。「アキラ100%やるしかね~っしょ。そうだろ?」男性は、視聴者にこう聞き、メニュー表で股間を隠したまま、パンツを下ろす。しかし、少し戸惑って、「待って、本当に怖いね、これね」と漏らした。それでも続けて、「できんか?これが」「行くか、そしたらアキラ100%」と酔った調子で話し、「これでカラオケ歌うべきっしょ」などとつぶいた。このシーンは、「布団ちゃん」として配信活動をしている男性が2025年10月20日、ライブ配信サイト「Twitch」に出演していたときのものだ。男性は、ゲーム実況や料理の分野で活動しており、自らのユーチューブチャンネルには、約20万人の登録者がいる。店のメニュー表を股間に当てるようにも見えたため、配信のコメント欄では、不衛生ではないのかなどと疑問の声も次々に上がった。Twitchからは、配信を一時的に停止されたが、配信者の男性は、配信中に舌を出していただけだ、などと当初は騒ぎに反論した。ところが、翌21日になって、インフルエンサーがこのことを取り上げ、騒ぎが拡大して、事態は一変してしまった。これを受けて、配信者の男性は、10月21日になって、「カラオケのメニュー表で陰部を隠すという愚行配信について、大変お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ございませんでした」とXでお詫び文を掲載した。配信男性「陰部をメニュー表に擦り付けてはおりません」「陰部をメニュー表に『擦り付けた』と言われてますが、擦り付けてはおりません」としたものの、「前額面上のため、皆さんにそのように見えてしまったこと、そもそもお店のメニュー表で陰部を隠すこと自体が極めて不当だったと反省しております。お店には謝罪させて頂きましたが、深夜だったこともあり、お昼に改めてお詫びのご連絡させて頂こうと思います」と明かした。男性は、布団ちゃんとしてeスポーツチーム「VARREL」に所属しており、eスポーツ関連事業を手がけるCELLORB(横浜市)は同日、所属契約を解除したと公式サイトで発表した。「契約条項およびコンプライアンス方針への抵触が認められたことを受けた措置です」と説明し、次のように謝罪した。「日頃より『VARREL』を応援してくださっている皆様並びに関係者の皆様に対し、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。当社は今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止と所属メンバーへの指導・管理を徹底してまいります」チームに所属する男性も、契約解除されたとして、「私の不誠実、不道徳極まりない配信内容で、スタッフ、チーム並びに関係者、VARRELを応援して頂いている皆様方にご迷惑おかけしたこと、謹んでお詫び申し上げます」などと謝罪した。さらに、22日になって、男性が配信に使った「ビッグエコー」の店舗を運営する第一興商は、「店舗での迷惑行為に関するお知らせ」と題するお知らせを公式サイトで出した。それによると、20日22時30分ごろ、「カラオケルーム内で自身の股間をメニュー表で隠した姿の動画がSNS上へ投稿されており、ビッグエコーの店舗なのではないか?」との指摘を受け、事実関係を調査した。その結果、東京都内の店舗で行われたと分かり、この店では、全客室の徹底清掃とすべてのメニュー表の交換を行った。そのうえで、「動画投稿者への対応につきましては、今後関係機関と協議のうえ決定して参ります」と明らかにした。最後に、「弊社は、本件事件を重く受け止め、カラオケ全店舗において、改めて従業員による店内巡回を徹底し、お客様に安心してご利用いただける環境づくりに努めて参ります」などと締めくくっている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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