外務省が2025年10月28日にYouTubeチャンネルで公開した、茂木敏充外務大臣による会見での質疑応答の様子がSNSで注目を集めている。「『話聞いてたんか?』をオブラートに包みまくる茂木さん」28日の会見では、日米首脳会談および日米外相会談、ラトニック商務長官との会談についての振り返り等について語った。注目を集めているのは、質疑応答の1問目だった。共同通信の記者が「本日の日米首脳会談について伺います。先ほど行われた日米首脳会談、大臣も御出席されていたと思いますが、この会談に対する評価と成果をお伺いします」などとすると、茂木氏は困惑したような表情を浮かべ、数回記者の方に視線を向けた。「えっと、冒頭私がお答えしたこととほとんどかぶってるんですが、もう1回言った方がいいですか?」記者の反応を見たのか、再び「ほぼほぼ、ご質問されたことは、かぶってるような気がするんですけど、もう1度言いましょうか?」と問いかけた茂木氏。深く頷き「え、言いますね」として回答を行った。SNSでは、茂木氏の反応について「茂木外務大臣が共同通信の記者を公開処刑してるの何度見てもジワジワ来る。『話聞いてたんか?』をオブラートに包みまくる茂木さん」「内心キレてるのに穏やかな口調の茂木さん 流石に強いわ」といった声が相次いだ。なお、外務省が公開した「茂木外務大臣会見記録」の書き起こし文では、「もう1回言った方がいいですか?」といったやり取りは割愛されている。20年には「Whatdoyoumeanbyscientific?」で賛否茂木氏は過去の内閣でも外相を務めた経験があり、当時も外相会見でのやりとりが注目を集めたことがある。20年8月28日の会見では、ジャパンタイムズの記者から新型コロナウイルスの流行による入国規制をめぐる質疑応答でのやりとりが賛否を呼んだ。茂木氏の回答に記者が「すみません、科学的な根拠について」などと突っ込むと、茂木氏は「Whatdoyoumeanbyscientific?」と英語で返答。記者は「日本語でいいです。そんなに馬鹿にしなくても大丈夫です」と苛立ちを見せた。茂木氏は「馬鹿にしてないです。いや、馬鹿にしてないです。全く馬鹿にしてないです」。記者は「日本語で話しているなら、日本語でお答えください」としたが、茂木氏は「出入国管理の問題ですから、出入国管理庁にお尋ねください。お分かりいただけましたか。日本語、分かっていただけましたか」と返していた。SNSでは、過去の会見でのユーモラスなやりとりも拡散されている。茂木氏は、21年9月28日の会見で、BBCの外国人記者による「BBC繁体字中国語・鄭です」との自己紹介が聞き取れず、「ごめんなさい、僕が理解できていないんだと思うんです。ごめんなさい......」「ちょっと僕、聞き取れてないんだと思うんです」などと困惑。何度も聞き返しながら懸命に耳を傾ける茂木氏の姿を、「やっと理解したかと思いきや、やっぱり聞き返すの面白すぎて好き」などと懐かしむ投稿もあった。
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