夢洲駅頼みだった大阪・関西万博の交通アクセス 横浜では周辺4駅からシャトルバス、「陸の孤島」避けられそうだが【万博振り返り】

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園芸博では42%が駅・空港からのシャトルバス利用を想定

   繁忙期の来場者のうち最も多い42%が、駅や空港からのシャトルバスを利用すると想定している。シャトルバスは相鉄本線瀬谷駅・三ツ境駅、東急田園都市線南町田グランベリーパーク駅、JR横浜線十日市場駅の4駅のほかに、ターミナル駅からも運行する計画だ。それ以外に自家用車(30%)、団体バス(23%)の移動も想定。5%は周辺地域から自転車や徒歩で来るとみている。

   こうみていくと、来場者が最も利用する可能性が高そうなのは、4駅を発着するバスだ。

   駅から会場までの走行時間は、最も近い瀬谷駅で約10分、最も遠い十日市場駅で約20分を想定。ピーク時には、瀬谷駅、三ツ境では1時間に40本、南町田グランベリーパーク、十日市場では60本運行する計画だ。

   この高頻度運行が周辺の住宅地に与える影響も論点のひとつで、横浜市議会でも取り上げられた。例えば6月2日の脱炭素・GREEN×EXPO推進・みどり環境・資源循環委員会では、自民党の鴨志田啓介議員が

「住宅地が周辺にあるからシャトルバスを動かす、あとは、自家用車がどんどん入ってくるとなると、やはり地元住民の皆様の暮らしに関わることですから、そうした配慮をしていただきたい」

と問題提起している。これに対して五十嵐康之担当理事は、

「特定の時間に交通の需要などが発生し、集中しないようにしっかり分散をし、平準化をしていくということが大切」

と答弁し、園芸博の開場や閉場の時間帯が、周辺地域の交通量が多い時間帯と重ならないようにする考えを示している。

   なお、リヤド万博の輸送計画は現時点では詳細は明らかではないが、基本計画にあたる「マスタープラン」では、

「リヤド・メトロと連動した統合交通網と主要拠点へのシャトルアクセス」

をうたっている。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)

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