球団は1試合でも多くできた方がうれしい
小林氏によると、日本シリーズには収益の分配ルールがあるという。NPB、球団、選手それぞれの分配について、こう説明した。
「そもそも日本シリーズは主催がNPB。日本シリーズには、収益の分配ルールがある。日本シリーズの入場料収入は、第1戦から第4戦、選手が28%、セ・パ両球団がそれぞれ24%。NPBが24%。5戦目以降は、球団それぞれ31.5%ずつ。NPB37%。放映権はNPBに入る。その内の10%が各球団に支払われる。つまり、放映権はNPBが80%取る。MLB(米大リーグ機構)でもそういうルール」
そして、スタッフから「お金の面だけでいうと、球団は1試合でも多くできた方がうれしい?」との質問には、「全くその通り」と即答し、その理由を説明した。
「収益でいうと、4試合で終わった場合、去年の観客動員から推定すると、23億円。7試合までいくと36億円。だから1試合でも多い方がいい。ただ、選手への分配は4試合までなので、第1戦から第4戦までの総入場料の28%。そのうち、優勝したチームに16.8%、負けた方が11.2%。その違いはある。去年の場合、DeNAがおそらく1億7000万円。ソフトバンクが1億1000万円ぐらい」
24年度の日本シリーズは、セ・リーグ3位DeNAに下剋上を許したソフトバンク。「日本一」返り咲きまであと1勝に迫っている。