2025年10月30日、5年ぶりに日本一に輝いたソフトバンクだが、気になる報道が。エース・有原航平がメジャー挑戦する可能性があることがスポーツ紙で報じられた。
リーグ3連覇へ...先発陣の強化が大きなポイント
有原は日本ハム時代の20年にポスティングシステムを利用し、レンジャーズに移籍したが、右肩を故障した影響もあり2年間で計3勝にとどまった。
22年オフにソフトバンクに入団すると、3年連続で2ケタ勝利をマーク。24、25年は2年連続14勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した。
阪神と対戦した今回の日本シリーズでも初戦に先発すると、第5戦も中4日で登板し、5回途中2失点と試合を作って日本一に貢献。
3年契約が今年限りで切れるが、報道によると球団側はポスティングによるメジャー移籍は認めない方針で、自由契約で退団する選択肢が浮上している。
リーグ3連覇に向け、有原が抜けると大きな痛手になる。
有事に備えた先発陣の補強で有力候補とみられるのが、ジョン・デュプランティエ(阪神)とアンソニー・ケイ(DeNA)だ。
阪神のデュプランティエは来日1年目の今季15試合登板で6勝3敗、防御率1.39の好成績をマーク。8月下旬にコンディション不良で戦列を離れ、ソフトバンクと対戦した日本シリーズ第2戦では先発で2回持たず7失点KOを喫したが、能力は非常に高い。90回3分の2で113三振と奪三振能力が高く、来季はさらなる活躍が期待できる。
DeNAのケイは来日2年目の今季24試合登板で9勝6敗、リーグ2位の防御率1.74と抜群の安定感だった。カットボール、スライダー、ツーシーム、チェンジアップと変化球の質が高く、直球も常時150キロ以上を計測する。
「デュプランティエとケイはメジャー復帰の可能性がありますが、ソフトバンクとしては欲しい戦力でしょう。資金力で言えばNPBでトップクラスです。FA市場への参戦を含め、戦力補強の動向が注目されます」(スポーツ紙記者)
黄金時代構築へ。有原の去就とリンクして、先発陣の強化が大きなポイントになりそうだ。
(中町顕吾)