「AIに仕事を奪われる」が現実に...アマゾン1.4万人削減 新人の業務を代替→若者が就職難に苦しむ時代へ

AIによって消えるのは、若手の人材を育てる場

   どのような仕事でも、誰もが最初は新人である。定型の仕事を反復し、そして応用しながら立場を作り、成長していく。

   だが、こうしたエントリーレベルの仕事がなくなるということは、単に若い人材が仕事にありつけないだけではなく、仕事の経験を積む機会を失い、キャリアをスタートさせるための足場がなくなることを意味する。

   会社としても、試行錯誤しながら人材を育てる場が消えるとなれば、就職難だけでなく将来の中堅・管理職を育成することも不可能となる。

   こうした地殻変動はアメリカだけにとどまらず、日本にも波及しそうだ。

   国連機関の国際通貨基金による日本労働市場研究では、今のところ、職業ごとに割合は異なるものの、現在は先進国と比較してAIによる業務AI代替の依存度は低いとされている。

   しかし、厚生労働省所管の独立行政法人、労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査では、AI技術導入後の労働環境変化に関して、すでに日本でもAI導入による業務の変化が起きているという指摘がなされている。

   つまり、AIへの業務転換がはかられれば、初職にすらありつけない時代がやって来かねない、ということになる。

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