病気と戦争体験から「言いたいことを言う」...「炎上上等」田原総一朗の正体

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「『あえて言う人』が必要になる」

   さらに、メディア自体に対しても「新聞もテレビも、この問題をはっきり言わない。新聞社でもテレビ局でも、幹部は年功序列、終身雇用で生き残ってきた人たちだからですよ」と指摘したのだ。

   そして、「タブーとは、言ってはいけないとされていること。でも、それを言うのがジャーナリストです」と田原氏は宣言し、「僕がそう考えるのは戦争体験があるからです。みんなが本当のことを言わず、あの敗戦を迎えた」と述べ、言うべきことを言わなかったことが戦争に日本を向かわせ、敗戦につながったという歴史認識を示す。

   また、「最近の新聞やテレビは炎上を怖がりすぎですね。言わなければいけないことさえ言わない。だから『あえて言う人』が必要になる」とも語っている。

   切り取りを気にして言葉をオブラートに包みすぎる昨今、ブレーキをかけずに発言し続けることこそが、田原氏の人生そのものなのかもしれない――。

(川瀬孝雄)

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