クマによる人的被害が甚大な秋田県の要請を受けて、小泉進次郎防衛相は任務遂行に支障のない範囲で最大限協力していくことを表明、さっそく防衛省は自衛隊派遣について協議するため連絡員を秋田県庁に派遣したが、その顔ぶれを見ていて驚いたのがお笑い芸人のやす子さんだ。やす子さんは声をかけることが出来ない偉い階級2025年11月2日放送のバラエティ番組「サンデージャポン」(TBS系)に登場した元陸上自衛官のやす子さんは「衝撃を受けましたね。(映画の)『シン・ゴジラ』の時、立派な自衛官がいっぱい出てきたじゃないですか。今回のクマ騒動は『シン・ゴジラ』並みのことが起きている」と話す。その重大さを表しているのが連絡員として派遣された陸上自衛隊員の階級、大幹部クラスだと驚いた。やす子さんは陸上自衛隊の階級を下から2等陸士、1等陸士と順番に挙げていき、連絡員に「陸将補」が選ばれていたことに注目する。陸将補は陸上幕僚長、陸将に次ぐ上から3番目の階級。「(私などは)もう声も掛けられません。駐屯地とかでも車に乗っていたらハイビームでピカーと当てて、全員が敬礼するようぐらいすごい方々です」それほど、陸上自衛隊の中では階級が上の偉い人、そういう人が出ていくのだから「とんでもないことが起きているなと思いますね」と言った。自衛隊が出来ることはいろいろある、とやす子さん連絡員の階級を見て、クマ問題が国家規模の問題に発展している事態であることを意味しているとやす子さんは感じているようだ。「自衛隊にはクマ駆除のノウハウはない」と前置きして自衛隊が出来る対策を得意のイラストを使って説明した。「銃を使うことは出来ないが、ワナの設置は出来そうです。重いクマを檻から運ぶのは重労働。力のある自衛官が搬送することも出来ると思う」自衛官は、駆除中のハンターの安全確保や住民の避難誘導なども出来る。「弾がどこにとんでくるかわからないし、クマは生き物なので移動する。クマがどこに逃げたとかを住民に知らせる安全確保は自衛官にぴったりの役目ではないか」という。「自衛隊の登場」は、クマもゴジラと同じように人間の生命さえ脅かす存在になりつつあることを示しているのか。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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