クマよけに「蚊取り線香」、有効性は? 「一定程度ある」が...秋田県に聞いた注意点

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「基本の対策を徹底して」クリ、柿の収穫も早急に

   秋田県公式サイト「美の国あきたネット」のよくある質問には、「最近のクマは鈴やラジオの音に寄ってくると聞きます。音を鳴らすことでかえって事故につながるのではないですか」という項目がある。ここでも、「音を鳴らして人の存在をアピールし、クマに気付いてもらうことは、事故対策において基本中の基本です」と強調していた。

   サイト上の説明によると、クマは基本的に人と至近距離で会わないようにしており、音などで気配を感じると距離をとる。接近に気付かないまま鉢合わせた場合、「自分自身の防衛目的」で咄嗟に人を攻撃するという。人身事故の調査結果をふまえ、「人が静かに行動しているときにクマと鉢合わせをした結果、事故に発展したパターンが大半」「鈴やラジオで賑やかにしていてクマに襲われた事例はほぼありません」としている。

   ただし、「現在入山が禁止されている地域に関しては、鈴やラジオの音に積極的に接近してくるクマ(特定の個体)が確認されています」とも。入山禁止地域には絶対立ち入らないよう呼びかけている。

   クマが蚊取り線香にも慣れてしまう可能性はどうか。鳥獣保護管理チームは「蚊取り線香の有効性については、あくまで人の存在に気づいてもらうためのものであると考えています」とコメントしている。

   クマをめぐっては「基本の対策を徹底していただくほか、収穫しないクリ、柿が誘因となるので早急に収穫していただくか、収穫しない場合は伐採をお願いします」と呼びかけ、渋柿も食べると説明した。

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