社民党の福島瑞穂党首が2025年11月5日、国会で常任理事会を開き、副党首で沖縄2区選出の新垣邦男氏を慰留すると報告した。
新垣氏が10月31日付で郵送していた離党届については、党規約に沿っていないとして返送する方針を示した。
「離党の手続きは、(正式な手順を)経てないというか...」
新垣氏は11月2日、沖縄県宜野湾市の事務所で会見を開き、離党の意向を固めたことを報告した。
新垣氏は党に対し、福島党首の衆院への鞍替えなど、党勢の拡大に向けた提案をしてきたが、「これ以上1人では厳しく、党勢拡大を提案したが、思うようにいかなかった」とした。
離党届を郵送した理由についても説明。9月末に福島氏の元を訪れ離党届を提出したものの受け取りを拒否され、その後幹事長に提出。しかし、そこでも離党届を受け取ってもらえなかったとして郵送をしたという。
一方、時事通信の報道によると、福島氏は5日の協議で、新垣氏が所属する党沖縄県連合を中心として慰留も含めて努力していくと主張した。
同日の記者会見では、新垣氏が離党を決めたことについて、「本当に残念です。一緒に沖縄の問題、基地の問題に関して戦ってきて、離党ということの記者会見は本当に残念です」と話した。
その上で、「ちょっと形式的なことですみませんが」と前置きしつつ、同党での離党届の取り扱いについても説明した。
「(離党届は)県連で説明して県連に出して、(県連が)了承して全国連合に来るという形なので。この(新垣氏の)離党の手続きは、(正式な手順を)経ていないというか」「その手続きが必要であるという風に思っております」