2025年11月6日放送の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)に出演した俳優の小栗旬さん(42)が役者人生に影響を与えた演出家の蜷川幸雄さんの言葉を紹介した。13年ぶりにロマンチックコメディーに出演番組は13年ぶりにロマンチックコメディーに出演する小栗さんにインタビューした。新作「匿名の恋人たち」(Netflixシリーズ)には潔癖症のチョコレートショップの代表として出演する。相手役は天才ショコラティエ役の韓国人気女優ハン・ヒョジュさん(38)。チョコ作りを通じて2人が恋に落ちていくストーリーだが、撮影の3か月前から筋トレをして鍛え上げられた小栗さんの肉体も話題になっている。小栗さんは「不器用です。できないことのほうが圧倒的に多いですね。大人になって器用な人って子どもの頃や学生時代にそういうものに触れていた蓄積があるんじゃないかと思う。僕はそういうのが少ない方だと思います」と話す。役者人生の恩師で2016年に亡くなった演出家の蜷川幸雄さんからおくられた言葉は今も胸に刻まれているという。小栗さんは20歳の時、蜷川さんに「ハムレット」の舞台に起用された。それ以来、小栗さんは蜷川作品には欠かせない存在になった。「バカは役者になれない」いろんな本を読め小栗さん主演のハムレットも予定されていたが、蜷川さんの死去によりそれはかなわない。小栗さんは蜷川さんの葬儀・告別式で弔辞を読んだ。その蜷川さんからもらった、小栗さんが忘れられない一言がある。「バカは役者になれない」。「いろいろな本を読めという話です。読むべき本を教えていただきました。普通の生活をしていない限り、生活者の役なんかできないだろうと」と。さらに「俳優として仕事をするにあたって基礎として持っておかなければいけない素養を培うための言葉をいただいた」という。今やテレビや映画だけでなく、事務所の経営者としても手腕が試される立場となった小栗さん。「蜷川幸雄という人に出会わなかったら違う人生になっていただろうなと思う」と振り返った。小栗さんが蜷川幸雄さんの言葉を紹介したVTRを見ていた木曜日レギュラーの大久保佳代子さんは「若い時に言われた言葉って残っていたりしますね」と納得した表情。MCの設楽統さんも「そういう人に出会ったことが財産ですよね」と話していた。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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