「出会わなかったら違う人生になっていただろうな」 小栗旬が告白した「恩人」とその金言

「バカは役者になれない」いろんな本を読め

   小栗さん主演のハムレットも予定されていたが、蜷川さんの死去によりそれはかなわない。小栗さんは蜷川さんの葬儀・告別式で弔辞を読んだ。

   その蜷川さんからもらった、小栗さんが忘れられない一言がある。

「バカは役者になれない」。

   「いろいろな本を読めという話です。読むべき本を教えていただきました。普通の生活をしていない限り、生活者の役なんかできないだろうと」と。さらに「俳優として仕事をするにあたって基礎として持っておかなければいけない素養を培うための言葉をいただいた」という。

   今やテレビや映画だけでなく、事務所の経営者としても手腕が試される立場となった小栗さん。「蜷川幸雄という人に出会わなかったら違う人生になっていただろうなと思う」と振り返った。

   小栗さんが蜷川幸雄さんの言葉を紹介したVTRを見ていた木曜日レギュラーの大久保佳代子さんは「若い時に言われた言葉って残っていたりしますね」と納得した表情。MCの設楽統さんも「そういう人に出会ったことが財産ですよね」と話していた。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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