善意の発言がすれ違いを生む恐れ
調査ではほかにも、以下のような言動に不快感や違和感をもったとの回答が多かった。
・「彼氏・彼女いるの?」「休日の予定は?」といったプライベート質問
・不機嫌な態度や雰囲気で接する(ため息、舌打ち、あいさつを返さないなど)
・「絶対~したほうがいい」と断言
・「〇〇だから仕方ないね」といった、相手を限定するような発言
このような発言やふるまいを、自分がした覚えがある人は全体の約4割いた。その意図をたずねると、60.5%が「自身としては相手のためを思って行った」と答えたという。善意のつもりの発言が意図せず、すれ違いや摩擦を生む構図が浮かびあがる。
そのため調査は「良かれと思って行った言動が、グレーゾーンハラスメントにつながる可能性について、職場での認識や意識が十分に行き届いていない現状が浮き彫りになった」と結論づけている。