「見たら何かドキドキ」ピンク・レディーの全盛期がブラックすぎる 深夜に撮影、4時半就寝、6時起床

先輩たちをずらりと待たせて「すみませ~ん」

   未唯mieさんが当時の熱狂的な人気ぶりを振り返る。東北でのコンサートから東京の生放送に間に合わせるためにヘリコプターで移動したことや、歌番組の収録で出演者を3時間待たせてスタジオ入りしたこともあったという。

   未唯mieさんは「先輩たちをズラリと待たせて『すみませ~ん』と。後で聞いた話では先輩歌手が(ピンク・レディーの忙しさが)あまりにもかわいそうで腹が立たなかったそうです」と話した。そのハードスケジュールゆえに、歌番組の生放送で「椅子にすわると意識が遠のくので、怖い怖い」と。

   当時のある1日のスケジュールを紹介した。夜の午前零時にCM撮影をやり、寝るのが午前4時半、午前6時に起床。今では問題になりそうな労働環境だった。頭の後ろから手を出して「UFO!」とやっていた時代、「SOS」も出せなかった昭和歌謡史の一幕である。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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