メジャー選手1人の2017年のケースも
一方、アメリカではアメリカン・リーグMVPを獲得したニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジがアメリカ代表の主将に就任し、ナショナル・リーグで最優秀防御率を記録したピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズなどの出場が見込まれている。
このような事情を踏まえると、来春の日本代表チームに対する危機感がつのる。
だが、こうした危機は2017年大会にもあった。
メジャー所属選手として出場したのは青木宣親(当時ヒューストン・アストロズ)のみだったが、日本は準決勝まで進出し、国内組中心でも戦えることを証明した。
国内のプロ野球でも新たな力は続々育っている。実際、11月の10・11日に行われた韓国との強化試合では、2024年ドラフト1位組の佐々木泰(広島東洋カープ)、西川史礁(千葉ロッテマリーンズ)など、若手選手が大活躍を見せた。
たしかに、当初の構想から戦力ダウンは免れないだろうが、国内プロ野球の選手だけでも侍ジャパンは強いことをアピールするチャンスでもある。
まだまだ不透明な点は多いが、来春のWBCは日本野球の強さを、真の意味ではかるための大会になるかもしれない。