既婚の男性幹部職員と10回以上ラブホテルに通っていたとの報道が波紋を広げた群馬県前橋市の小川晶市長が2025年11月27日、Xで退職にあたっての思いを明かした。給与50%カットで続投表明も一転退職「悩み抜いた末の判断」小川氏をめぐっては、NEWSポストセブンが9月24日配信の記事で、既婚の男性部下と複数回ラブホテルを訪れていたと報じた。小川氏は同日の会見でホテルに行ったことを認めた上で「場所が極めて不適切だった」と謝罪。男性幹部が妻帯者であることは把握していたとしながらも「男女の関係はない」と断言し、「公私にわたる相談に乗ってもらっていました」と釈明していた。10月17日には報道陣の取材に応じ、給与を50%減額した上で続投すると表明。一方、市議会の7会派は辞職を求め、応じなければ不信任案を提出する方針を示していた。そんな中で小川氏は約1か月後となる11月25日、「市議会の皆さまからいただいたご意見、市民の皆さまとの対話でいただいたお声を真摯に受け止め、悩み抜いた末の判断です」として退職の意向を発表した。「全部全部、市長という重責を果たすための励みでした」小川氏は27日、市民と交流する様子や収穫した野菜を手にした自身の写真を添え「今日が市長としての最後の日になりました」として、退職にあたっての思いをつづった。「私は皆さまに『前橋を日本一子育てしやすいまち、日本一働きやすいまち、日本一住み続けたいまち、にしよう』と約束しました。その約束を最後まで守り通すことはできませんでした。本当に申し訳ありません」と謝罪。「でも、皆さまからいただいた真心は一生忘れません」として、在任中のエピソードを振り返った。・地域のお祭りで「市長! じゃんけんに買ったら焼き鳥サービスするよ」とか「めだかすくい上手ですね」と親しげに声をかけていただいたこと・収穫祭で「みんなで育てた野菜、美味しいよ」と満面の笑顔を送ってくれたこと・冬の通学路で「おはよう!」と声をかけると自転車から元気な笑顔を返してくれたこと・おばあちゃんに「小川さん、がんばってね」ってみかんを差し入れてもらったこと」「全部全部、市長という重責を果たすための励みでした」とし、「大切に胸にしまって生きていきます」とした。「『前橋愛』を、これから先もずっと大切に」今後については「皆さまから教えていただいた『前橋愛』を、これから先もずっと大切にしていきます」と感謝をつづり、「私はこれからも、前橋のために群馬県のために、自分にできることに精一杯取り組んでまいりたいと思います」とした。投稿には、「前橋市の為に御尽力いただきありがとうございました、お疲れ様でした」「ひと息つかれたら、また何かしらの形で市民の暮らしを支えてくださいね」など、ねぎらいの声が寄せられた。一方で、「既婚者の家族の存在を忘れ、よくぞ『気持ちは晴々』なんて言えたもんだ。全くもって呆れる」「辞任の原因となったことへの反省はないんですね そのせいで信頼を失ったことが未だにわかっていないようてす 男女関係の有無なんてどうでもいいんです ラブホテルを仕事の相談場所になんのためらいもなく選ぶ、そんな感性の人に市政は任せられない、ということなんですよ」と厳しい目を向けるユーザーも少なくない。小川氏は同日、市議会本会議後の取材に応じ、出直し選への出馬について「出馬をするかどうかというのは、やはり1つの権利だという風に思いますので」と回答。「いろんな方の声を聞いて、またよく考えたいと」とし、明言を避けている。
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