コメ高騰で外食チェーンの値上げ止まらない 消費者が取るべき「最強の防御策」は...FPが解説

外食費アップが家計に直結!消費者の賢い対応策は

   外食価格の上昇は、特に単身世帯や、共働き世帯の毎月の食費に直結する。単身世帯は自炊の量が限られて、外食に頼る比率が高くなりやすい。共働き世帯は、時間の余裕が少なく、外食の利用が増える。家族世帯の場合も、子どもの食事回数や量が増えるほど、外食の負担が大きくなるため、影響は無視できない。

   まずは、外食費が家計全体に占める割合を把握して、無理のない予算設定を行うことが重要だ。たとえば、外食回数を見直したり、セットメニューより単品を選んだりすることで、コストを調整できる。また、家庭で「おうちファミレス」を再現するなど、外食の代替策を取り入れることも有効だ。

   コメ価格の影響によって、今後も外食チェーンの値上げやメニュー変更は続く可能性がある。FPの視点からは、こうした価格変動を前提に、家計管理を行うことが重要だといえる。外食と家庭での食事をバランスよく組み合わせることが、家計の負担を最小限に抑えるポイントだ。



【プロフィール】
石坂貴史/証券会社IFA、AFP、日本証券アナリスト協会認定 資産形成コンサルタント、マネーシップス運営代表者。「金融・経済、住まい、保険、相続、税制」のFP分野が専門。

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