元は「ダルマみくじ」、置き方は参拝者の自由にしている
勝尾寺の広報担当は12月3日にJ-CASTニュースの取材に応じ、そもそもメッセージが作られたことを把握していなかったと答えた。
同寺は紅葉の名所で、11月は1年を通じて最も参拝者が多いことも相まって、「いつからそれが出来てとか、どういった経緯でというのは全く分からない」。実態として海外からはアジア勢が多く、なかでも台湾の団体が多いという。
使われたのは、勝ちダルマではなく、小さなダルマにおみくじが入った「六十四卦ダルマみくじ」。おみくじを引いた後のダルマは境内のどこに置いても良いと案内しており、例えばハート型を作る参拝者も。「その形について特段、こちらの職員から『それはダメ』とか『こうしてください』ということも一切なく、皆様ご自由に置いていただいてる」とした。
メッセージが壊されたとの情報も入ってないという。奉納品ではないものの、寺としては「置かれたダルマは触っていただきたくない」と伝えているところ、ダルマの数が多く、訪日客ひとりひとりに周知するのは難しいとも明かした。ちなみに、砂利を敷きなおす時など寺がダルマを回収・お焚き上げするケースもある。年1回は必ず回収している。
柵に関しては、メッセージを保護するものではなく、訪日客にも人気だというスタンプラリーの列整理のために設置したと説明した。場所が坂の上なので安全確保の意味もある。柵内にダルマが置かれるのは他の場所でもありうることで、注意はしておらず、「参拝者の方がご自由に置かれているのだなというぐらい」とみている。