中国メディア「捜狐」(ウェブ版)は2025年12月4日、中国・成都で開催されている卓球混合団体ワールドカップ(W杯)の特集記事を組み、「日本は試合中ずっと中国の観客のターゲットにされている」などと報じた。「今大会の会場は、もはや単なる競技場ではない」混合団体W杯は、11月30日に中国・成都で開幕した。日本代表は、張本智和(トヨタ自動車、22)、松島輝空(木下グループ、18)、戸上隼輔(井村屋グループ、24)、篠塚大登(愛知工業大学、21)、張本美和(木下グループ、17)、早田ひな(日本生命、25)、伊藤美誠(スターツ、25)、大藤沙月(ミキハウス、21)の8人。日本代表は4日に行われたセカンドステージ第2戦でドイツ代表と対戦し、8-3で勝利して5連勝を飾った。卓球王国・中国の最大のライバルとなる日本。今大会も両国代表の激しい争いが予想される中、「捜狐」がコート外での現象に注目した。同メディアは、「混合団体ワールドカップ:日本代表は試合中ずっと中国観客の標的にされている」とのタイトルで記事を展開。記事では「近年の日中関係の緊張により、今大会は異例の緊張状態となっている。今大会の会場は、もはや単なる競技場ではないようだ」とし、会場の様子を次のようにレポートした。「日本が勝利したにもかかわらず観客は『香港チーム、頑張った』」「試合結果よりも注目を集めたのは、日本チームのほぼ全ての試合で、スタジアム全体からブーイングが浴びせられ、中国観客との緊張したやり取りが繰り広げられたことだった。12月3日の日本対香港戦では、日本が勝利したにもかかわらず、観客は『香港チーム、頑張った』とコールを続けた。こうした応援は、今大会で顕著だった。この歓声を聞いた張本智和選手の複雑でどうしようもない表情をカメラが捉えていた」また、記事では3日の香港戦後の張本智和のパフォーマンスを「挑発的」だったと指摘。中国ファンの反感を買ったとし、「今大会で日本チームが中国チームと対戦すれば、張本智和選手が激しいブーイングに見舞われることは容易に想像できる」と報じた。今大会、中国代表は盤石で、セカンドステージでは4日時点で日本と並んで首位に立っている。セカンドステージは、8チームの総当たり戦が行われ、上位4チームが準決勝に進出する。
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