米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(ウェブ版)は2025年12月7日、WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチを巡るWBCの措置に関して、「馬鹿げている」と批判した。前日計量で900グラムオーバーも暫定王座決定戦にWBC世界ライト級暫定王座決定戦が、7日(日本時間)に米テキサス州サンアントニオで行われ、WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター(米国、32)が、元世界2階級制王者スティーブン・フルトン(米国、31)を3-0の判定で下し、暫定王座を獲得した。この世界タイトル戦は当初、フォスターが保持するスーパーフェザー級王座に、フルトンが挑戦する形の世界タイトル戦として行われる予定だった。ところが、フルトンが前日計量でスーパーフェザー級リミットを2ポンド(900グラム)オーバーした。フルトンは、世界王座挑戦の「資格」を失ったはずだが、WBCはここで不可解な裁定を下した。本来のスーパーフェザー級タイトル戦を、フルトンの体重に合わせて1階級上のライト級暫定王座決定戦とした。結果、フォスターがフルトンを下し、ライト級暫定王座を獲得するに至った。フルトンは井上に敗れて以来、2敗目「ボクシングシーン」は、WBCがとった緊急措置を疑問視。「スティーブン・フルトンの階級違反が、WBCの欠陥ある暫定タイトル制度をさらに混乱させた」とのタイトルで、ライト級暫定王座決定戦を批判的に報じた。記事では、ライト級暫定王座決定戦について「馬鹿げている」とし、「フォスターとフルトンが公の場で計量に臨む直前、この試合がWBCライト級暫定王座を懸けて行われることが発表された。まるで最初から計画されていたかのように。WBCは恥知らずにも、なぜ暫定タイトル戦が承認されたのか説明することはなかった」と伝えた。フルトンは、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者時代の23年7月に、井上尚弥(大橋、32)の挑戦を受け、8回TKO負けを喫して王座から陥落した。その後、階級を1つ上げてフェザー級に転向し、25年2月にWBC世界フェザー級王座を獲得した。フルトンの敗戦は、井上に敗れて以来2年ぶり。通算成績は、23勝(8KO)2敗。
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