韓国メディア「スターニュース」(ウェブ版)は2025年12月9日、大リーグのサンフランシスコ・ジャイアンツに所属する「韓国のイチロー」イ・ジョンフ外野手(27)の特集記事を組み、「センターはく奪が加速している」と報じた。今季は150試合に出場で打率.266、8本塁打、55打点、10盗塁大リーグ2年目のイは今シーズン、センターのレギュラーとして150試合に出場し、打率.266、8本塁打、55打点、10盗塁を記録した。1年目の昨シーズンは、5月に左肩を負傷して戦線離脱したため、今シーズンが実質1年目のシーズンだった。韓国プロ野球(KBO)リーグで、打率.360を記録したイは、23年オフにポスティングシステムを利用してジャイアンツに移籍した。米メディアによると、6年総額1億1300万ドル(約164億円)の大型契約を結んだという。イの今シーズンのパフォーマンスを巡り、複数の米国メディアが「物足りない」と指摘。打率.266は期待を下回り、守備面でも精彩を欠いたプレーがみられ、大型契約に見合わぬパフォーマンスとの評価だった。米メディアによると、ジャイアンツは来シーズンに向け、外野の戦力補強に着手する方針で、フィラデルフィア・フィリーズのハリソン・ベイダー外野手(31)に興味を示しているという。センターのベイダーは、セントルイス・カージナルス時代の21年に、ゴールドグラブ賞(外野手部門)を受賞するなど、守備に定評がある。「失策はわずか3つに過ぎなかったが...」「スターニュース」は、ベイダー加入の可能性に言及し、「イ・ジョンフ、センターはく奪が加速」などのタイトルで記事化した。記事では「イ・ジョンフは今シーズン、センターのレギュラーだった。150試合に出場し、147試合でセンターを務めた。先発中堅手として出場した試合も144試合に上った。失策は、わずか3つに過ぎなかったが、野球統計学の指標が足を引っ張っている。今シーズン終盤から、イ・ジョンフの守備ポジションを変更すべきだという現地メディアの意見が出ている」と解説した。「スターニュース」によると、イは今シーズンの全日程を終え、9月30日に韓国に帰国。その際、空港で取材に応じ、大リーグ2年目を、次のように振り返ったという。「正直、守備が良かった時は話題にならなかったのに、悪い話ばかり出るようになった。7月頃から守備が大きく悪化し、自分自身も考え込むことが増え、崩れていくのを感じた。それでも26年は実力でこうした声を沈黙させられると思う。26年はもっと良くなると思う」同メディアは最後に、「来シーズン、イ・ジョンフが実力でこうした声を沈黙させれば、全ては決着する話だ」と締めくくった。
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