笠井信輔アナ、青森の地震で「被害が少なかった」理由を指摘 「震度6強をナメてはいけない」とも

   フリーアナウンサーの笠井信輔さんが2025年12月9日にブログを更新し、青森県で前日8日に発生した最大震度6強の地震を巡って、「なぜ、青森は被害が少なかったか?」について私見を示した。

  • 笠井信輔さんのブログより
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「青森が東北地方にあるからだと思っています」

   笠井さんは9日、「震度6強をナメてはいけない」と題したブログを投稿。冒頭で「実際に被害に遭われた青森の皆さん、お見舞い申し上げます」と記した後、「震度6強ってそんなものなのか」などと感じる人がいるのではないかと問いかけた。

   東日本大震災の被災地で支援活動や取材活動を毎年続けてきたという笠井さんは、その知見から「なぜ、青森は被害が少なかったか?」という疑問について、「それは非常にシンプルな理由で 青森が東北地方にあるからだと思っています」と説明した。

「東日本大震災で被災したことによって 最も防災が進んでいる地域 国が莫大なお金を投入している地域が東北地方です 地震や津波に対して、磐石の備えとなっているのです さらに東北の皆さんは、防災・減災に対する意識も、他の地域に比べて格段に高いと、実際にお話をしていて感じます」

   続けて笠井さんは、元々東北では「大きな地震が来る」と長年言われたとし、「東日本大震災の時にも倒壊した建物はとても少なかった 他の地域に比べて14年前でも耐震補強が進んでいました」。それでも住民の感想は、「あれほど高い津波が来るとは思わなかった」というものだったという。

   その上で、「ですから南海トラフの巨大地震に備えている中部・西日本の皆さんは『震度6強の被害ってこんなものなのかな?』と思わないで欲しいのです」と訴えた。

   笠井さんは、様々な地域の地震を取材してきたことを通じて、「地域の人と人とのつながりが、避難所などで震災を乗り越える最も重要なパワーの1つである」と指摘。続けてつぎのように説明した。

「しかし、隣に誰が住んでいるかわからないような都市部において 突然の大震災で避難所に集まった1000人の人たちが、我慢を重ねて自分たちでうまく避難所運営できるのか?本当に心配でなりません」

   最後に、8日の地震について「思いのほか被害が少なくて良かったと言えるのかもしれません」とし、「しかし『震度6強はこんなもの』とは思ってはいけないのです」と呼びかけている。

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