FA宣言の楽天・辰己涼介、去就まだ決まらず オファーは?「なにを考えているか...」戸惑いの声も

   プロ野球、2025年のオフシーズン。今オフのFA市場で去就が不透明な選手が楽天の辰己涼介だ。国内FA権を行使したが、獲得に乗り出す球団が報じられないまま月日が流れている。

  • 楽天・辰己涼介、去就はどうなる?(写真はイメージ)
    楽天・辰己涼介、去就はどうなる?(写真はイメージ)
  • 奥に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城
    奥に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城
  • 楽天・辰己涼介、去就はどうなる?(写真はイメージ)
  • 奥に東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天モバイルパーク宮城

巨人移籍の松本剛よりも...打撃、走塁で存在感

   センターの守備力は球界トップクラスだ。俊足を生かして後方に飛んだ打球を好捕するため、打者からするとヒットゾーンが狭く感じる。

   今年は5年連続5度目のゴールデングラブ賞を受賞した。打撃は今季114試合出場で打率.240、7本塁打、32打点と不本意な結果だったが、昨年は打率.294で最多安打のタイトルを獲得している。

   同じセンターを本職とする松本剛は今オフに日本ハムからFA権を行使し、巨人に移籍が決まった。今季は66試合出場で打.188、0本塁打、7打点、1盗塁。辰己は打撃不振だったが2年連続20盗塁をマークしていることを考えると、この評価の違いはなにか。

「FA移籍してもすぐに...」

   パ・リーグの球団関係者は「ウチは獲得に動きませんね」と即答した上で、意外な理由を口にする。

「辰己の場合はメジャー志向が強いと聞いていたのに、国内FA権を行使したのが不可解です。他の球団から見ればなにを考えているか分からないし、FA移籍してもすぐにメジャー挑戦するのではという思いが頭をよぎってしまう。走塁と守備は一流ですし、打撃も決して悪くないですが、独特の個性と考え方が理解されにくい部分があると思います」

   楽天は宣言残留を認めていることから、来季も引き続きプレーする可能性が十分にあるが、中島大輔の台頭で中堅のレギュラーを確約されている立場ではない。果たしてどのよう着地を迎えるか。

(中町顕吾)

姉妹サイト