格闘技イベント「BreakingDown」(ブレイキングダウン=BD)を出禁になっているノッコン寺田(40)が、2025年12月10日にユーチューブを更新し、韓国出身の格闘家キム・ジェフン(35)に猛省を促した。
「みんなの思いを踏みにじったのを分かっているか?」
キムは10月に、韓国から金製品を密輸しようとしたとして、関税法違反などの疑いで大阪府警に逮捕された。報道によると、キムら男女8人が格闘技大会の金メダルと偽り、韓国から金製品計約3.5キロ(約5千万円相当)を密輸しようとしたという。
過去にキムは格闘家としてブレイキングダウンに出場した経験を持つ。寺田とはブレイキングダウンつながりで親交があり、たびたび寺田のユーチューブ動画に出演していた。
キムの逮捕報道直後、寺田は自身の動画の中で「逮捕されてしまった以上、僕はあいつとは縁を切りますし、会えないです。そういうやつらと一緒に活動したくない。もうあいつと会うことは2度とない」などと語っていた。
1度は「縁を切る」と宣言した寺田だったが、釈放されたキムを出迎えるために拘置所に足を運んだ。
寺田は拘置所の前で待ちながら、「あいつが、どんな気持ちでいるのか。これからどうするつもりなのか。僕の中でしっかりとした清算をしていきたい」と率直な気持ちを語った。
そして、キムが足取り重く出てくると、寺田は厳しい表情で「分かってるな、何をしたか」と投げかけ、こう続けた。
「みんなの思いを踏みにじったのを分かっているか?俺たちが、日本と韓国の懸け橋になると言っていただろ。それをお前が裏切ったのを分かるか?みんながどれだけ心配して、どれだけお前のことをがっかりしたのを分かってるか?」
「お前と縁を切ると言ったけど...」
神妙な面持ちで話を聞くキムに対して寺田は、右手で思い切り平手打ち。「愛のムチ」を受けたキムは「すみませんでした」と頭を下げた。
うなだれるキムに対して寺田は「どれだけ心配したと思ってんねん」と語気を強め、現在の心境を語った。
「日本のみんなも。韓国のみんなも。どれだけがっかりしたと思ってんねん。こんなところに入って。俺が1番がっかりした。俺はお前のことを韓国の弟だと思っている。それをこんなところに入って、みんなに心配をかけて。俺はメディアにお前と縁を切ると言っている。お前と縁を切ると言ったけど、こうやって会ったら縁を切れる気が全然しない」
寺田の熱い思いに何かを感じ取ったのか、キムは「本当にすみませんでした。本当に後悔しているし、反省しています。2度とこんなことを見せない。これからもっと頑張ります」と反省の言葉を口にし、犯行に至った理由に言及した。
「俺が好きな兄貴みたいな人がいて、その人に『手伝ってくれないか』と言われ、義理でやった。それでやってこうなった。今は連絡も取れない。もう捨てられた」
キムの痛々しい姿を見て、寺田は「ジェフンもしっかり反省して、ちょっと痩せていた。体重は今、130キロくらい。めっちゃ反省していると思うので、これから2度と悪いことはしないと思う。しないように、しっかり見ていければ。ガッカリされた方がいると思うが、もう1回、キム・ジェフンという人間を見てあげてほしい」と訴えた。
釈放されたキムは、その足で母国・韓国に向かったという。