「日本でやるチャンスはないと思う」
大久保氏は巨人1軍打撃チーフコーチ時代、オコエ選手が自身の指導に耳を貸さないような態度を取ったことで激怒。近くにあった備品を蹴り上げ「てめぇなんか打つな!」「うまくなりゃしねぇよ、この野郎!」などと怒号を飛ばしたことがあったという。その経験を踏まえ「あ、これやったなオコエと思って」「俺の経験上、最終的には阿部監督がオコエに対して、なんかあったのよ、絶対」とし、遅刻などの小さなトラブルをコーチが注意し、その態度が悪かったために阿部監督の耳に入ったのではないかと推測した。
大久保氏によれば、言動に問題が認められる選手に対し、原辰徳前監督は厳しさを持ちながらも「それくらい元気があっていいんじゃないか?」と、ある程度寛容なスタンスだったという。一方の阿部監督は規律に厳しく、「そんなこと言ったのかあのガキは、みたいになるタイプ」と説いた。その上で「(阿部監督が)『3軍で自分の姿を見せて反省しろ、それか辞めるかしかねぇよ』って絶対言ってると思うんだよね」と予想。そこでオコエ選手は「もう一度やらせてください」とならず、これまでの不満もあって退団を決断したのではないかとの見方を示した。
そして大久保氏は「日本でやるチャンスは、そういうことがあると俺はないと思う。どこも獲らないと思う」としながらも、「まだ野球を続けるのであればしっかりと練習して。いい選手なんだから、またいいプレーを目指してやってもらいたいと思います」とエールを送った。