大阪・関西万博のパビリオンや施設、オフィス等で使用された備品や小型の造作物などがYahoo!オークション上の「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」ストアページで公開され、予想を上回る高値がついている。「ミャクミャク像」やパビリオン製作物も出品万博を主催した2025年日本国際博覧会協会(万博協会)は2025年12月8日、民間企業・個人等を対象とする第2回公募・第1回入札を開始した。「ミャク市!」は、万博で使用された建材・設備・備品などのマッチングを行う公式のリユースプラットフォーム。国・地方公共団体・独立行政法人・地方独立行政法人・その他の公共的団体を対象とした公募で落札されなかった品を、民間・個人に向けて再公募する仕組みだ。今回の入札では一般個人もオークションに参加できる。出品は多岐にわたり、「ミャクミャク像」や「万博デザインバナーフラッグ」、シグネチャーパビリオン「EARTHMART」の制作物、職員机、イス、キャビネット、受付台、ワゴンなどの約250点が並ぶ。「どんどん競り上がって230~250万円まで来てる!」大きく注目を集めているのは、やはり万博公式キャラクター「ミャクミャク」のFRP(繊維強化プラスチック)製立像だ。高さ150センチ、幅75センチ、奥行き55センチ、重量約23キロの本格的なサイズで、3体が出品されている。12日11時30分時点で最も高額なものは、357万6100円。残る2体も、いずれも250万円を超える価格がついている。「こみゃく」の愛称で親しまれたIDエレメントなどが描かれたバナーフラッグも人気だ。5枚セットのフラッグには、40万円超えの価格がついているものもある。パビリオンに飾られていたオーナメントの「吊り魚」や「吊り卵」にも入札が続き、「EARTHMART」のロゴが入った買い物かごは5万5千円まで競り上がっている。オークションの様子はSNSでも拡散され、「オークションのミャクミャク立像全3体どんどん競り上がって230~250万円まで来てる! 最終いくらまで行くんやろ?」「ついに来た! 家にでっっかいミャクミャク(台座込み1.5m)を置く時が!!! 金持ちミャクミャクファンよ闘え!」などと盛り上がる声が相次いでいる。落札後の使用にはルールもなお、今回のオークションには個人も参加可能だが、「ミャクミャク」関連の品やバナーフラッグなどの「協会IP(万博公式キャラクター、公式ロゴマークの他、公式名称・略称等も含む)」が付随した商品の使用にはいくつかのルールがある。単純転売や製造加工を施し商品として販売する「商用利用」のほか、落札(購入)した商品に、プレート刻印や焼印、シール、説明パネル等を含む協会IPの追加使用は禁止。常設展示を含む有償で開催する展示やイベントでの利用や、有償での集客に伴う利用を希望する場合は、事前に協会への許諾が必要となる。
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