1年間の世相を漢字1文字で示す「今年の漢字」が2025年12月12日に京都の清水寺で発表され、「熊」に決まった。SNS上では、4月から10月まで開かれた「大阪・関西万博」に関連する漢字が選ばれなかったことに驚く声が上がっている。4位「脈」、5位「万」、7位「博」主催の日本漢字能力検定協会は、「熊」の応募が最多だった理由を、つぎのように公式サイトで説明している。「全国各地で『熊』の被害が相次ぎ、市街地にまで『熊』が出没するなど、生活や経済活動にも深刻な影響を及ぼしました。『熊』の出没や被害を受けて、人と自然との共存について考えるきっかけになりました」「熊」以外では、2位「米」、3位「高」、4位「脈」、5位「万」、6位「変」、7位「博」、8位「女」、9位「新」、10位「初」だった。このうち「脈」「万」「博」が大阪・関西万博関連のワード。票が分散した可能性もある。なお、05年の「今年の漢字」は「愛」だった。同年は、愛知県で「愛・地球博」が開催されている。「今年の漢字」の公式サイトでも、次のように書かれている。「紀宮様のご成婚をはじめ、純愛ブームや芸能スポーツ界での結婚ラッシュなどに身近な『愛』を育む大切さを感じると同時に、世界規模で展開された大型ハリケーンや地震等の被災者救済劇や、21世紀最初の万博『愛・地球博』が大成功したことに世界規模の『愛』を育む大切さを感じたことが挙げられています」25年の「今年の漢字」で万博関連の漢字が選ばれなかったことについて、SNSでは、「万博関係ないんかい」「万博のイメージが強かったから万とかになるのかと思ってた」「絶対万博関連かと思ってた」「愛・地球博の時は『愛』だったよね」「愛・地球博の時は『愛』だったんだけど」95年から始まった「今年の漢字」は一般公募で決まる。そのうち最も応募数の多かった漢字が清水寺で発表される。25年は11月1日から12月9日のあいだ「今年の漢字」のウェブサイトで募集していた。
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