今年の新語・流行語大賞の年間大賞にもなった高市首相の「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」とは反対に、どのように休んだらいいのか「心と体を休める休養法」について2025年12月12日放送の情報番組「ノンストップ!」(TBS系)がとりあげた。白鳥久美子さん「誰かの目線が気になって休めない」ゲストでお笑いコンビたんぽぽの白鳥久美子さんの例をとりあげて、休み方の大切さをクローズアップした。休むのが苦手なタイプだという白鳥さんは、育児や家事に追われて自分の時間がほとんど持てない。番組アンケートでも「家事や育児は私がやらないとダメ親だと思われそうで、とにかく誰かの目線が気になって休めません」という回答が白鳥さんにもあてはまると指摘された。医学博士で日本リカバリー協会代表理事の片野秀樹さんによると、白鳥さんのように「休むイコール悪いこと」と思っている人がまだ多いという。「時代が変わっても休むことに罪悪感を持っている人が多い」。元婦人公論編集長の三木哲男さんは「働き方改革関連法案が2019年から施行されて、『働き方』については随分議論されてきたが、『休み方』についてはほとんど議論されていない」と話した。片野さんは疲労をためこむと、内分泌系(糖尿病や痛風など)、免疫系(感染症やがんなど)、神経系(動悸や抑うつなど)の疾患にもつながりかねないリスクがあるとして「休みファースト」で考えてほしいと提案している。発想の転換で、休日に活力をチャージして平日を乗り切る休みファーストは「平日に疲れて休日に休むのではなく、休日に活力をチャージして平日を乗り切る」という発想の転換の勧め。それを聞いたカンニング竹山さんは「自分の生活はその考えの真逆になっている。休んではダメだと思う生活をずっと続けて忙しくしているので、最近は年齢とともに疲れてしまい、朝ベッドから起き上がれない日がある」と明かした。片山さんは今まで無意識でやっていたことも「活力を生むための休養行動」と認識することが「攻めの休養」につながると話す。一例としてストレスがたまった時にしたいことを「休養リスト」としてリストアップするのもいいと。白鳥さんはストレスがたまった時にやっていることとして「隠れてお菓子を好きなだけ食べる」「一人焼肉」「漫画を読む」などを挙げ、今後やりたいこととして「マッサージ」「銭湯」「ライブに行く」などを挙げた。働けば働き過ぎと言われ、休めば周囲の目が気になって心から休めない。やっかいな「日本働き方事情」である。(ジャーナリスト佐藤太郎)
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