巨人・岡本和真「後釜」候補はドラ1石塚裕惺 識者が指摘した浅野翔吾との決定的な違い...「野球は素直が1番」

   プロ野球巨人の元コーチで野球解説者のデーブ大久保氏(58)が、2025年12月14日にユーチューブを更新し、岡本和真内野手(29)に代わる将来の巨人の4番候補に石塚裕惺内野手(19)を挙げた。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
  • 巨人の本拠地・東京ドーム

「球史に名を遺す選手は、みんな頑固」

   巨人の主砲・岡本は今オフ、ポスティングシステムを利用して大リーグに挑戦する。大久保氏は、巨人の若きスラッガーで、ともにドラフト1位の石塚と浅野翔吾外野手(21)を比較し、どちらが岡本の後釜になりえるかを分析した。

   動画は「【本音】指導者目線で見ると、浅野より石塚に期待してしまう理由」とのタイトルで公開され、画面には「ドラ1 石塚選手と浅野選手の決定的な差」とのテロップが添えられた。

   大久保氏は、巨人・原辰徳監督(67)の第3次政権時代(23年シーズン)に1軍打撃チーフコーチに就任した。22年ドラフト1位の浅野は、大久保氏の指導の下、23年に1軍デビューを果たした。

   動画の冒頭で大久保氏は、「岡本和真選手がメジャーに行きます。それに代わる選手。浅野選手と石塚選手。どちらもドラフト1位の選手がいる。どっちが後を継ぐのか。はっきり言います。石塚選手です」と切り出し、次のように持論を展開した。

   「自分の経験で言います。1軍で活躍して球史に名を遺す選手は、みな『我』を持っている。自分のこだわりを持っている。みんな頑固です。これがなかったらやっていけません。『俺はこういうスタイルで行きます』と。ただ、プロで何十年もやった人からみたら、(浅野は)もうちょっとその頑固さを違う方に持って行ったほうがいい。成功するのにもったいないなと」

「この頑固さにいつ気が付いてくれるのだろう?」

   浅野を指導したのは、23年シーズンの1年間だけだったが、浅野のルーキーイヤーについて性格を踏まえて、こう振り返った。

   「力があるが、不器用なところがある。全部が全部合わせられないが、とにかく思い切りいく。『これはいいですね』と、原監督とも話していた。でも、『初球から行ってみようじゃないか。初球から振っていかないと1軍では食ってはいけないよ』とアドバイスをすると、『はい』と言うが、ことごとく初球を見送る。自分のこだわりがあるのだなと思った。練習でも『こういうのをやってみないか』と言うと、『はい』と答えるが、やらない。頑固なんだなと思った」

   そして、浅野の「頑固さ」について、指導者としての見解を示した。

   「この頑固さにいつ気が付いてくれるのだろう?『そのスタイルもありなんだ。ひとつ取り入れよう。ダメだったら捨てればいい』。これが1番大事。阿部(慎之助)監督のお父さんがよく言っていた。『野球は素直が1番』。これは本当にそう。浅野選手には、はっきり言って素直さがなかった」

   一方、石塚の性格に関しては、浅野と同じ「頑固」と評しながら、両者の決定的な違いに言及した。

「石塚選手は、頑固は一緒だが素直。対応能力がある」

   「石塚選手はものすごく頑固。これは(浅野選手と)一緒です。でも対応能力がすごい。やってみる。守備もそうだが、スローイングに難があるが、肩は強い。投げることに関しては、みんなが経験する。スローイングはだんだんよくなるし、練習量によって補える。素直な子は、練習量でこなしていってランクアップさせる。その性格を持っている。石塚選手は、頑固は一緒だが、素直。対応能力がある。これが1番、大きいところ」

   高松商業高校出身の浅野は、22年ドラフト1位で巨人に入団。1年目の23年は24試合、2年目は40試合に出場。プロ3年目の今シーズンは、29試合に出場して打率.187、2本塁打、8打点を記録した。

   花咲徳栄高校出身の石塚は、24年ドラフト1位で巨人に入団した。プロ1年目の今シーズンは、2軍での出場が続き、9月14日に1軍昇格。11試合に出場し、9打数1安打、打率.111でシーズンを終えた。

姉妹サイト