「興味がないのに歌えって」「いつダメになるのかなと」 デビュー56年、前川清さんが持ち続けてきた恐怖心

「本音を少し隠しているような気がする」

   好楽さんが感心する。「あんなに(会場を)回る?ぐるぐる回ってお客さんに写真撮ってもらって。あれは普通の歌手ではできないですよ」

「自分はどうしてここまで来られたのか。やっぱり自分がいつダメになるのかなという恐怖心があったからよかったのか。自信がなかったからこそここまで来られたのかな」

   前川さんは感慨深そうに語った。

   MCの設楽統さんは「歌はそんなに好きじゃなく、仕事だから歌うと言っている割には(ディナーショーで)あれだけお客さんのところに行って精力的にお客さんを大事にしている姿をみる、と本音を少し隠しているような気がする。(本当は)歌が好きで(歌手活動が続いてきたことは)素敵なこと」と話していた。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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