韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)が2025年12月15日、26年3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の特集記事を組み、多数の大リーガー投手の出場が見込まれる「侍ジャパン」をうらやんだ。
「今永昇太投手、菅野智之投手、菊池雄星投手らがWBCに意欲」
大会2連覇を目指す侍ジャパンは、1次ラウンドのプールCに属し、韓国、オーストラリア、台湾、チェコと同組となる。
3月6日の初戦は台湾。7日の第2戦は韓国と対戦する。8日にオーストラリアと第3戦を行い、最終戦は10日のチェコ戦となる。1次ラウンド4試合は、いずれも東京ドームで行う。
日本と同組の韓国では、WBCへの注目度は高く、各メディアが連日のようにWBC関連の記事を公開している。
「OSEN」は、「『衝撃』韓国は1人もいないのに...日本WBC代表チーム、大リーグ投手だけで8人 本当か?」とのタイトルで、「侍ジャパン」の現状を伝えた。
「侍ジャパン」には、多数の大リーガー投手の選出が見込まれる。
ドジャースからは、大谷翔平選手(31)と山本由伸投手(27)が出場する予定だ。大谷は投手としてプレーするかどうかは不透明だが、「侍ジャパン」の絶対的な存在となる。
スポーツ紙の報道によると、他の大リーガー投手では、今永昇太投手(カブス、32)、菅野智之投手(オリオールズ、36)、菊池雄星投手(エンゼルス、34)らが、WBC参加へ意欲を見せているという。
「大リーグ進出を控えている今井達也まで...」
また、「侍ジャパン」井端弘和監督(50)は10日、今オフ大リーグに挑戦する西武・今井達也投手(27)が、代表候補に入っていることを明かしたという。
このような状況の中、「OSEN」は「大谷翔平と山本由伸のWBC出場は確定した。代表の候補には、今永昇太、千賀滉大、菅野智之、松井裕樹、そして、現在ポスティングで大リーグ進出を控えている今井達也まで...」とし、韓国代表の現状に触れた。
現在、韓国出身の大リーガー投手は存在しない。野手では、ドジャースのキム・ヘソン内野手(26)や、ジャイアンツのイ・ジョンフ外野手(27)らがプレーしており、WBC韓国代表入りが見込まれる。
「OSEN」は、「大リーグでプレーしている韓国人投手はいない」とし、韓国系米国人投手のWBC出場の可能性に言及した。
記事によると、韓国人の母を持つ米国生まれのライリー・オブライエン投手(カージナルス、30)が、WBC韓国代表としての出場に前向きな姿勢を見せたという。
リリーフ投手のオブライエンは、21年にシンシナティ・レッズで大リーグデビューを飾った。22年にトレードでシアトル・マリナーズに移籍。24年からカージナルスでプレーし、今シーズンは42試合に登板して3勝1敗6セーブ、防御率2.06を記録した。
韓国は、WBCで3大会連続1次ラウンド敗退を喫しており、26年大会で巻き返しを図る。