「コメ以外の食料品も買える」鈴木農水相がまだ「おこめ券」にこだわる謎 全国の自治体がそっぽ向いても

保守系論客からも「あんたら馬鹿か」と言われ

   加えて、コメを巡る政策の迷走にも疑問の声が噴出している。価格高騰を受けて石破茂政権でコメの増産に舵を切ろうとしたが、高市政権に変わって鈴木農水相が方針を撤回した。

   12月8日に放送されたBS-TBSの「報道1930」に出演した石破前首相は「生産調整をもう1回やるならば、そこに多くの税金が使われる。コメの値段が維持され、困った人には税金使っておこめ券ということになると、この政策って何なんだろうか?と増産を提唱していた私としては思う」と疑問を呈した。さらに、

「コメの問題って軽く見ない方がいいですよ」

と付け加えた。

   高市首相は9日の衆院予算委員会で、物価高対策として「そしてまた農水大臣が大好きなおこめ券かもしれない」とイジるように紹介した。これが逆に鈴木農水相への追及へ火に油を注ぐ形になってしまった。

   高市政権に好意的な保守系論客からも、辛らつな意見が目立つ。14日に放送された読売テレビのバラエティー番組「そこまで言って委員会NP」で、元官僚の山口真由氏は、

「物価高騰対策としては絶対おかしい。供給サイドが足りないって言ってる時におこめ券で需要増やすって意味ないじゃないですか」

と批判。政治評論家の竹田恒泰氏も「減反のために毎年3000億円払って、お金払って生産量減らして、そして、おこめ券でさらに4000億円かけてるんですよ、あんたら馬鹿か」と一刀両断した。

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