「真摯に反省しているとは言い難い状況にあった」
一方、Jリーグは懲罰の理由について、黒田監督の行為を「指導者である監督として、自らの配下にある選手、コーチ又はスタッフに対して行った暴言ないし不適切な指導」と認定した。その上で、JFAによる指導者に関する規則をはじめとする複数の規則に違反すると説明し、「Jリーグの信用を毀損した」と断じた。
クラブについては、「監督の業務執行を適切に管理・監督し、違反行為を早期に発見して是正するために必要な体制を整備しておらず、内部統制上の不備があったことは明らか」と指摘している。
懲罰の理由については、「黒田監督の本件違反行為に暴力等有形力の行使は含まれておらず、規律違反としての悪質性の程度が極めて高いものとはいえない」としつつも、「黒田監督は、本件違反行為の存在を基本的に認めておらず、真摯に反省しているとは言い難い状況にあった」「本件違反行為を含む調査対象となった言動に関し、多くのチーム関係者に真実を語ることを躊躇させるような発言を行った」とした。