「ビッくらポン!」や「年に一度の格別まぐろ祭り」など...独自の取り組み
厳しい収益環境の中、各社は独自の取り組みで顧客の支持を集めようとしている。
くら寿司は、食べ終わった皿5枚を入れるとゲームに挑戦でき、当たりが出ると景品がもらえる「ビッくらポン!」など従来からあったエンターテインメント性を強化。
スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESは「すしに真っすぐ!」をテーマに商品開発に注力し、「年に一度の格別まぐろ祭り」などのキャンペーンを展開。国内スシロー事業では、オートウェイターを設置した「デジロー店舗」を100店舗超まで拡大し、店舗体験の進化と省人化を同時に進めている。
はま寿司を展開するゼンショーホールディングスは中期経営計画で「DX・AIを活用した技術革新」を掲げ、店舗運営の革新と顧客体験の向上を目指している。
原材料費や人件費の上昇という共通の課題を抱える回転寿司チェーン各社。売上高の拡大と店舗数の増加を続けながらも、利益率の確保という難題に直面している。
グローバル展開の加速、技術革新、商品開発、そしてエンターテインメント性の強化――。各社の多角的な企業努力が、今後の収益性改善にどうつながるのか注目される。