2026年の発売が噂される折りたたみ式iPhoneをめぐり、果たして売れるのか?という話題が早くも盛り上がっている。2025年9月発売の「薄型iPhone」ことiPhoneAirは、発売前の好意的な評価を覆すかのように「販売の低迷」が報道されている。対して、同時に発売されたiPhone17ProとiPhone17ProMaxは在庫に余裕がなくなるほどの売れ行きを示している。これはユーザーが「薄型スマホ」ではなく、真逆の「厚型スマホ」を求めていることの表れだろう。そんななか、折りたたみ式iPhoneは当初の業界予想よりも数多く量産されるという情報が舞い込んできた。当初の業界予想よりも3割以上の量産か当初、折りたたみ式iPhoneはiPhoneシリーズにとって少数生産の最高級機種になるといわれていた。「最高級機種になる」という観測は今も変わらないが、初期出荷台数が従来予想の600~800万台から3割以上も多い1100万台になると報じられた。これは韓国メディア・ETNewsの報道(削除済み)だが、それによれば、サムスン電子はApple向けに折りたたみ式OLEDディスプレイ、同じ機種に用いられる外付けディスプレイをそれぞれ1100万台生産するという。歩留まり分などを除くと、折りたたみ式iPhoneの初期生産台数は1000万台程度になる見込みだと伝えられた。また、7.58インチの内部ディスプレイと5.35インチの外部ディスプレイが搭載されるとの報道も出ている。偏光板を取り除き、消費電力を抑えると同時に輝度を上げる技術「ColorFilteronEncapsulation(COE)」が採用されるという。折りたたみ式スマホの市場は拡大するか?調査企業IDCが発表した予測によると、折りたたみ式iPhoneが世界の折りたたみ式スマホの出荷台数を大きく伸ばす可能性があるとのこと。折りたたみ式iPhoneは同市場で22%以上のシェアを獲得し、さらにそのインパクトにより市場自体が30%以上も成長するという。もっとも、これはあくまでも予測にすぎず、iPhoneAirのように発売前の下馬評は良かったが実際の売れ行きは芳しくないということもあり得る。ユーザーが本当に折りたたみ式スマホを求めているのかどうかを判断するための材料は、まだ多くないのが現状だ。過度な期待は禁物とはいえ、それでも技術的発展が停滞気味だった折りたたみ式スマホ市場全体に大きな影響を与えることは間違いないだろう。(澤田真一)
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