プロボクサー那須川天心、勝負の2026年 悲願の世界王者になれるか...識者が指摘した「王座獲得に必要なもの」

「世界チャンピオンになったら、王座を長く防衛できる」

   井上戦では、最大で6ポイント差がついた。世界王座を獲得するために何が足りなかったのか。今後、何が必要となるのか。金平会長は、指導者としての経験を踏まえ、次のような見解を示した。

   「那須川選手のボクシングはスピードがあり、非常に精密。この質を落とさず、12ラウンドやりきる。元々、華がある選手なので、あとは自分のボクシングをいかにやりきるか。これに尽きる。技術的に『ああした方がいい』とか、『こうした方がいい』というものは、那須川選手はない。KOが少ないというのも気にする必要は全くない。KOは結果にすぎない。いかに自分のボクシングを貫くかということが、これから先、那須川選手がベルトを巻けるか、巻けないかにかかってくる」

   現在、バンタム級には世界主要団体の中で、4人の世界王者が存在する。

   WBA王者・堤聖也(角海老宝石、29)、WBO王者クリスチャン・ヒメネス(メキシコ、25)、IBF王者ホセ・サラス・レイジェス(メキシコ、23)、WBC王者・井上拓真だ。この4王者のいずれかが、那須川の標的となる。

   那須川陣営はどのような青写真を描いているのか。金平会長は「世界戦は、シンプルにあと1試合をしてからやった方がいいと思います」とし、こう続けた。

   「那須川選手は世界チャンピオンになると思っている。世界チャンピオンになったら、王座を長く防衛できるとも思っている。那須川選手はパンチをもらわない選手。いかに強い選手でも、パンチをもらう選手は長くはもたない。今後、さらに自信をつけて、勝つコツを身に着ければ、負けづらい世界チャンピオンになると思います」

   かつてキックボクシングの「神童」と称された那須川。プロボクシングでも世界の頂点に立つことができるのか。どのようなパフォーマンスをみせてくれるのか。26年の那須川に注目が集まる。

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