世界的な「メモリ不足」が大きな話題と化している。
例年では、各PCメーカーは年末年始になると、競うように値下げセールを実施する。アメリカでは「安売りセールの季節」はブラックフライデーだが、日本人にとってのそれはやはり年末年始だろう。正月に家電量販店に行けば、ノートPCの入った福袋というのも見かける。
しかし、2026年の正月は「この機会を逃すと、PC自体が購入できなくなってしまうのでは?」という不安が漂っている。それだけメモリ不足に起因するPCの供給不足は深刻な状況になっているのだ。
マウスコンピューター、PC販売を一時停止
25年12月23日、マウスコンピューターが衝撃的な発表を行った。マウスコンピューター公式サイトでは「現在、想定を大きく上回るご注文をいただいていることにより、納期遅延が発生し大変ご迷惑をお掛けしております。お客様への適切な対応と製品品質の維持を目的として、下記対象製品の販売を一時停止させていただきます」と明かしたのだ。
販売を停止する対象製品としては「公式Webサイト上で販売している mouse/NEXTGEAR/G TUNE/DAIV パソコン製品」で、期間は25年12月26日~26年1月4日。販売再開は26年1月5日からの予定だという。
このようなPCの一時販売停止措置は、PCのパーツ不足が要因にあると見られる。特に一般向けPCのメモリ性能を担うDRAMは、価格が高騰している。なぜか?
価格高騰の原因は「生成AI」か
それは、生成AIプラットフォーマーがデータセンターを次々に建設しているからだと指摘されている。
データセンターの建設ラッシュは、一般向けではない高性能メモリの需要を増大させる。メモリ製造メーカーはデータセンター向けのメモリに生産ラインを振り分けるのだが、それは同時に一般向けメモリの生産が縮小されてしまうという意味でもある。
メーカーから見れば、利益率の低い一般向けメモリよりもデータセンター向け高性能メモリのほうが「旨味」があるのだ。
そして、この流れはメモリだけでなくストレージに関連する部品にも波及している。SSDやHDDも価格が高騰している状態だ。つまり、PCの根幹部分とも言える部品が軒並み供給不足になっているのだ。
部品高騰はいつ収束する?
では、この部品高騰はいつ収束するのだろうか?
過去の事例として、2018年、暗号通貨のマイニングブームに端を発するグラフィックボード不足という現象が発生した。この当時は企業が暗号通貨をマイニングするためだけの施設を続々と建設したこともあり、グラフィックボードの価格も急上昇した。しかし、結果を見ればマイニングブームは一過性の現象に過ぎず、ブーム終焉後はグラフィックボードの価格が急落した。
しかし、今回のメモリ不足はすぐには解消しないだろうというのが大方の見方となっている。
なぜなら、AIプラットフォームのためのデータセンターはMicrosoftやGoogleといったIT業界の巨人が本腰を上げているため、単なる一過性ブームで終わる可能性は高くないと考えられるからだ。そのため、PCの買い替え時には注意が必要だ。メモリ不足狂騒曲はまだまだ続きそうだ。
(澤田真一)
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— マウスコンピューター (@mouse_computer) December 10, 2025
悪いことは言いません、なるべくお早目の購入をオススメします!!本当に!!
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