生成AI対策は海外グループ先行 JKT48、メンバー画像のポルノ加工に「法的措置」警告

   AKB48の海外姉妹グループで、インドネシア・ジャカルタを拠点に活動するJKT48が2026年1月5日未明(日本時間)、生成AIを用いたメンバーの画像加工をめぐる対応について、Xで注意喚起した。

  • インドネシア・ジャカルタの商業施設にあるJKT48劇場(2019年11月撮影)
    インドネシア・ジャカルタの商業施設にあるJKT48劇場(2019年11月撮影)
  • STU48の中村舞さんのポスト。生成AI画像の削除を求めている
    STU48の中村舞さんのポスト。生成AI画像の削除を求めている
  • インドネシア・ジャカルタの商業施設にあるJKT48劇場(2019年11月撮影)
  • STU48の中村舞さんのポスト。生成AI画像の削除を求めている

「現行法で定める名誉毀損および侮辱の要件を満たす可能性」

   JKT48の公式Xアカウントは、「JKT48は、メンバーとファンがともに成長するための場です。私たちは、メンバーが全ての活動を行う上で、安全、尊厳、そして快適さを守ることに全力を尽くします」として、インドネシア語で書かれた書面を公開した。

   一部のメンバーを対象とした人工知能(AI)技術の悪用に関する報告を受けているとした上で、「当該コンテンツは、現行法で定める名誉毀損および侮辱の要件を満たす可能性があります」と指摘した。

   書面での注意喚起に踏み切った理由については「被害を受けたメンバーに損害をもたらしており、メンバーらと緊密に協議した結果、この公開警告を発出することを決定しました」と説明。「当該コンテンツを作成または拡散した全ての関係者に、直ちにこれを停止し、永久に削除するよう強く求めます」と訴えた。

「被害を受けたメンバーが法的措置を講じる決定を全面的に支持」

   その上で、「本発表から2×24時間(編注:48時間。2日間)経過後も当該コンテンツが拡散されている場合、メンバーを保護するため、被害を受けたメンバーが法的措置を講じる決定を全面的に支持します」と明言。運営チームとして、法的手続きが完了するまで支援を続ける姿勢を示した。

   法的措置の対象となり得る行為として、以下の例を挙げている。

o AIによるポルノコンテンツの作成(メンバーの顔や身元を映したもの)
o 当該コンテンツの拡散、配布、または宣伝
o 当該コンテンツを支持、拡散、または搾取するコメントや投稿

   ファンに向け、「私たちで、お互いを尊重し合うポジティブな環境を守りましょう」と呼びかけている。

STU48では漫画家が謝罪し取引停止に

   Xが展開しているAIサービス「Grok」をめぐっては、日本国内でも実在のアイドルや芸能人の画像を無断で加工し、性的なコンテンツとして拡散する事例が問題となっている。

   48グループに関連しては、漫画家の田辺洋一郎氏が、瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48の工藤理子さんが公開した写真に対し「ビキニを着せて」などとGrokに加工を発注。これに対し、メンバーの中村舞さんが4日、「誰でもみることができるXでこういうことをやるのはやめてください」と削除を求めた。

   田辺氏は5日までに投稿を削除し、謝罪の文書を公開。「肖像権、生成AI利用に関する意識の低さ、仕事相手であるアイドルとの距離感を見誤った傲慢さ、など反省しております」とした上で、「関連ポストを削除し、現在関わりのあるグループとの取引停止をさせていただきました。今後はこのようなことがないよう精進したします」とした。

   STU48の公式サイトでも5日夜、「SNS等において、無許可で撮影された写真・動画の投稿、メンバーの容姿を模したAI生成画像・動画がアップロードされる事例が見受けられます」との声明を公開した。

   「運営事務局として看過できない状況」だとして、「今後、こうした無断アップロード行為に対しては、厳しい姿勢で対処してまいります。他事務所所属メンバーに関しましても、所属事務所と連携し対応を図ります」としていた。

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